持ってくる物/こない物

ボストンへの引越にあたり最も気になることと言えば、ボストンで何が手に入り何が手に入らないのか、アメリカの生活には何が必要で何が不要なのかという点でしょう。

結論から言えば、ボストンでは大抵の日本の物が手に入ります(値段は相当割高になりますが)。また、中古で良ければ、多くの物がムービングセールで格安で入手可能です。

以下は、過去の日本人スローン生及びその配偶者の体験に基づく大体の目安です。あなたの好みと予算に合わせてご準備ください。ここでは品物を必要度に応じて3つに分類しました。

必要度内容
ボストンでは手に入りにくい物
ボストンでも手に入るが、種類などが限られる物
×は持ってくる必要がない/持ってきても使えない物

【必要度○】 ボストンでは手に入りにくい物

ニューヨークのミツワ(旧ヤオハン)まで車で 4 時間かけて買いに行けば手に入るかもしれない物

日本の文房具:最近はアメリカの消しゴムもかなり品質が良くなりましたが、やはりペンは日本の物が圧倒的に優れています。Dr Grip等も手に入りますが非常に高額です。

体温計:摂氏表示のもの

サランラップ:アメリカのラップは触感が異なる

化粧水:アメリカは拭き取り化粧水が主であまり潤わないので、日本の化粧水が好きな人は持ち込みをおすすめします。(追記)2020年夏にReiwatakiyaというドラッグストアがオープンしたので、大概のものは手に入るようになりました。

パスタソース:(輸出規制の関係で)置いてないことがほとんど。

簡易型ウォシュレット:ウォシュレット自体がそもそも普及していません。

マッサージ器や癒し系グッズ:日本の製品は置いていません

眼鏡・コンタクトレンズ:こちらはかなり安いですが、検査をすると別料金として約30 ドルをとられます。

女性用着衣・ストッキング:サイズ、デザインの好みが合わないことがあります。

三角コーナー・水切りビニール袋:ただし90%以上の家の流しにディスポーザー(生ごみ処理機)が付いているため、不要の事が多いと思われます。

レジャーマット:こちらの人は地べたにそのまま座ってしまうので、売っていません。

ホームベーカリー:日本のパン屋にあるような食パンは高いです

炊飯器:簡易なものは手に入りますが、日本にあるようなこだわりの炊飯器を見つけるのは難しいです。

入浴剤:アメリカの風呂に我慢できない人にとってはせめてもの救いとなります。

日本文化を伝えるもの:着物・扇子・折り紙・書道道具・その他伝統芸能に係る品

日本向けDVD 再生機:日本向けDVD は地域コードが異なるため、米国向けDVD 再生機では再生できません。このため、日本からDVD を持参する方はDVD 再生機も持参してください。

【必要度△】 ボストンでも手に入るが、種類などが限られる物

ボストンでも寿屋・H-Martなどで買えるが、値段が高かったり種類が限られていたりする物。

性能の良い掃除機:Dyson等もありますが、こちらのものは大型で重いです。

和食器類:箸、茶碗、湯呑み、急須、すり鉢、どんぶりなど。但し漆塗等の高級和食器はこちらでは乾燥のため割れることがあります。

日本製調理道具:和包丁、計量カップ(cc)、しゃもじ、大根おろし器

爪切り・耳かき:日本人のサイズに合ったものが少ない

空気清浄機・加湿器:こちらは湿度が低いほか、セントラルヒーティングからホコリが入ってきたりしますので、あると便利です。室内用にマスクを持って来られても良いかもしれません。

軽量の折りたたみ傘:こちらではあまり傘をさす文化がありません

【必要度×】 持ってくる必要がない/持ってきても使えない物

ボストンでも容易に手に入るため、わざわざ日本から持ってくる必要がない物。または、規格などが異なるため、持ってきても使えない物。

食料品:ボストンには日本食材店がいくつかあり、食料において苦境に陥ったり、日本が恋しくなったりすることはあまりありません。米も日本のものとほとんどかわらない味です。
日本から輸入しているものは確かに値段は多少高く、食料品の中には製造年月日も不明なものがありますが、注意して買えば問題ありません。納豆、青じそドレッシング、中華三昧、たまり醤油、おたふくソース、みそ煮込みうどん、冷凍食品なども含めて大抵の日本食は韓国系スーパーのH MartやReliable、日本食品スーパーのEBISUYAで扱っています。ただ、企業派遣で会社が引越費用を負担してくれる場合、缶詰やインスタント食品等保存のきくものを多めに送ると良いとの意見もあります。但し、肉類を含むレトルト類(カレー等)は持ち込みできませんので、注意して下さい。

その他文房具:ステープラーやノート、ファイルは日本とはサイズ・規格が異なるため、互換性がありません。ただしこちらのノートは非常に高いです。日本から持ってくるならば2年分持ってきましょう

家具類:食器棚、クローゼットなどが部屋についており不要です。ベッド等のその他の家具はIKEAやレンタル家具で済ませる人が多いようです。

テレビ:周波数が合わない、ただしモニターとしてのみ使用することはもちろん可能。

洋食器:こちらでは良いものが安く買えます。

暖房器具:冬でも室内は半袖で過ごせます。

変圧器:日本の製品は変圧器無しで使えます。ただアメリカのプラグのほうが日本より大きいので、日本の電源タップにアメリカの家電は挿せません。逆はOK。ただし公式には推奨されていないので、気になる方は変圧器を使ってください。

繰り返しになりますが、ほとんどのものは持ってこなくても、こちらで割高ながら手に入ります。また、多少待てば、日本人のムービングセールで多くのものが格安で入手できます。H-MartやMaruichi、いったアジア系スーパーや、UNIQLO・無印良品といった雑貨店等で大概の生活必需品を調達することができます。今まで手に入りづらかった化粧品や日本のサプリなどもReiwatakiyaで手に入るようになりました。

また、どうしても日本の物が必要な場合はAmazonなどで輸入することもできます(送料3,000円程度~)。ボストンの日本人コミュニティの繋がりが広がれば頻繁に誰かが日本に一時帰国するので、その際にお使いを頼んでもよいでしょう。