MIT Sloanは、世界に誇る強力な教授陣を擁しています。ここでは、その中でも代表的な「Sloanの看板教授」たちをご紹介します。

Robert S. Pindyck
ミクロ経済学や産業経済学を幅広く研究しています。特に、オプション理論をミクロ経済学に応用し、不確実性の高い環境における各主体の合理的意思決定等について研究をおこなっています。代表的な著書としては、「Microeconomics」や「Investment Under Uncertainty」が挙げられます。
Andrew W. Lo
次のノーベル賞候補とも言われている。SloanではManagerial Finance、Corporate Financeを教えており、EdXで使われている課題は相当昔(?)に彼が作成したものが多い。ヘルスケアファイナンスに熱心で、2018年春よりScience and Business of Biotechnologyという授業をバイオメディカルエンジニアリングのHarvey Lodishと始めた。コンピューターチップが大好きで、趣味はPCを一から組み立てること。
Michael A. Cusmano
ソフトウェア産業における戦略やテクノロジー・マネジメントの第一人者です。マイクロソフトの反トラスト訴訟時に、アグレッシブに活動をしたことでも知られています。また、日本の産業界についても大変詳しく、東京大学へ留学した後、東京大学と一橋大学で客員教授として計7年間日本で研究をしています。
John Sterman
システム・ダイナミクスの権威であり、「ビア・ゲーム」や「マネジメント・フライト・シミュレーター」の開発者としても世界的に有名な教授です。組織における複雑な問題に対して、フライト・シミュレーターを活用しながら、長期的視点でパフォーマンスを改善することを追及しています。
Bill Aulet
Sloanの教授であると共に、シリアルアントレプレナーとして複数の事業を起こし100億円超のファンドレイズもした、実業家でもある。Martin Trust Center (MITのInnovation Hubの様なもの)のManaging Directorも務める。彼の著書”Disciplined Entrepreneurship: 24 Steps to a Successful Startup”は、現在のMIT SloanにおけるEntrepreneurship教育の根幹となっていて、本の中では、事業を起こす上で踏むべきステップが順を追って分かりやすく書かれている。複数のクラスを受け持っているが、喋りが上手く、教授というよりは親しみやすいおじさんといったイメージ。
Roberto Rigobon
プロフェッサー。ベネズエラ訛りの英語で、自虐ネタとブラックジョークを交えつつテンポよく進む授業はまるでコメディアンの独演会のよう。学生に議論をふっかけて授業に引き入れるのも上手く、学生に出身国を聞き、その経済政策に容赦なくダメ出しし、学生が反論して議論が白熱するすることもしばしば。鋭いツッコミの矛先はSloanの名物教授である同僚スターマンや、かつての先輩でノーベル経済学受賞者のクルーグマンなどのビッグネームにも容赦なく向けられるが、自分の娘をいかに愛しているかを熱く語るなど人情味溢れる面もあり、学生人気の高い教授。ちなみに私も大好きです。
Neal Hertman
シニア・レクチャラー。非常に穏やかで紳士的。彼の授業は、生徒が発言、発表する機会が他の先生の授業と比べて多いらしい。授業のモデレートもスマート。セメスターの最後には、自宅に生徒を招待してレセプションをしてくれる(自宅は美術館のようで美しいです)。キャンパスには愛犬Snow Whiteもしばしば連れてきていて、とってもほほえましい。
Kara Blackburn
シニア・レクチャラー。快活な感じの女性で、非常に人気がある。例えば、Advanced Communications for Leadersの彼女のクラスは900/1000 ポイント以上ビッドしないと取れないとか…。