ディーラーからでなく個人から購入するメリットは、とにかく安いことです。中古車屋よりも2-5 割安です。VW、BMW、AUDI といった欧州車もうまくいけば$5000 を切ります。$1000 を切る車もあります。多くのアメリカ人も個人から購入しています。デメリットは、「後で何があってもうらみっこなしが原則」といった点です。
Step 1. 情報収集
まずは、「購入前の情報収集」を参考に、売却者が出してくる値段が妥当かどうかの基準を知りましょう。
欲しい車が決まったら、保険屋さんで前もってその車種の保険料も聞いておきましょう。欧州車は「盗まれやすい車」として、年式によってはかなり高い($3000 以上/年) こともありますので注意してください。
Step 2. 相手を探す
日本人に絞る方:
数はかなり限られていきますが、交渉・手続が楽というメリットもあります。日本食スーパーなどの掲示板を見てまわるのが早道です。また、Dr.Kazu のムービングセール用掲示板「売りたい買いたい」やアサガオの掲示板は日本からでもチェックでき、情報量も豊富です。
日本人に限定しない方:
言葉のハンデはあっても、そこは度胸と割り切れる方には、ご予算に合わせて数多くの車種の選択ができます。大学の掲示板以外にBoston Globe(日曜版)、Boston Herald(日曜版)、Want Ad(雑誌)などのAutomotive の欄を見てみましょう。
筆者は、Dr.Kazu の掲示板で掲載されていたホンダシビックLX(2001)を、Blue Book 価格より大幅に安い値段で買うことができました。相手がMGH に勤務されていた方(大病院の御子息)で、非常にスムーズに手続関係を済ませることができ、帰国される前に一緒にゴルフをしたり、車以外の不要なものも譲ってもらったりもしました。日本人だから必ず円満に行くという訳でもないですが、このようなラッキーな例もあります。
「スローン掲示板でお買い得車を発見!」
私は偶然にもスローンの掲示板でお買い得車を発見しました。同掲示板にあるものはスローン関係者が掲示したものであり、信頼できるというのが何よりものメリットだと思われます。実際に試乗して購入を決定した後、保険等諸手続を行い、掲示板で発見してから僅か一週間弱で車は正真正銘私のものとなりました。
Step 3. 物を見る
以下は「ここだけは見ておきたい」というポイントです。
ポイント | 説明 |
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走行距離 | 年式によりますが、10 万マイルを越えているものには注意。基準は、約1,000 マイル/月です。 |
タイヤ | 溝がきちんとあるか確認して下さい(交換すれば1 本100 ドル前後かかります |
バッテリー | エンジンル-ムも簡単にチェックしましょう。 |
トランスミッション | 走ってみて下さい。スム-ズにギアチェンジするかチェックしてください。交換すれば数千ドル(!)かかります。 |
ブレーキ | きいているか確認して下さい。 |
車体の凹み等 | アメリカ人は、日本ほど傷・凹みに対して気にしていませんので、あまり過度にならないように。 |
装備が機能するか | ライト、ドア、カーステレオ等の動作確認をしましょう。 |
メンテナンス | 履歴がしっかりしているかどうか。書類が残っていればみせてもらいましょう。 |
特にアメリカ人と英語で交渉される方はあせらず、じっくり「気にいらなければ、やめる」くらいの気持ちで臨んで下さい。
Step 4. 契約する
値切ってみるか言い値で買うかは、皆様の判断にお任せしますが、重要なのは書類がそろっているかどうかです。次の書類を確認して下さい。
書類 | 説明 |
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Certificate of Title | 茶色の証明(必須) |
Certificate of Registration | 白色の証明(必ずしも必要ないですが、念のためにコピーを入手するか番号を控えておきましょう) |
相手の身分証明証 | 必須ではありませんが、なにかあった時のためにコピーを入手するか、番号を控えましょう |
売主に、Certificate of Title の裏に必要事項を記入してもらいます。これが売買の証明になります。間違わないように慎重に記入してください。間違って記入した場合、修正してもRMV(後述参照)が受け付けてくれず、面倒な手続をしなければいけないことがあります。注意してください。この裏書されたCertificate of Title と車のKey と交換で、代金を現金もしくはBank Check(銀行にいけば作ってもらえます)で支払います。売主には消費税を払う必要はありません。
Step 5. 保険に入る
ナンバープレートは前所有者に返還義務があるので、売買契約後にはずされてしまいます。また、保険がないと運転できません。そのため、保険会社及びRMV にそのまま直行する場合ときは、裏書されたCertificate of Title をもって相手の人についてきてもらえばよいのですが、「お金を払って、はいサヨナラ」という相手の人には、契約直前もしくは直後に、車を自分のガレ-ジに入れてもらうほうがいいでしょう。保険についての詳細は次のページをご参照下さい。
Step 6. 車両登録をする(ナンバープレートをもらう)
車両の登録とナンバープレート入手のために、裏書されたCertificate of Title 及び保険会社からもらった書類をもってRMV (Registry of Motor Vehicles) に行きます。代金(車両登録費$50, プレート代金$30 及び消費税として車購入金額の5%)と書類を渡せば、「Certificate ofRegistration(白色の証明)」と「ナンバープレート」がもらえます。もらったナンバープレートを車につければ、一連の手続は終了です! Certificate of Registration は、車の中に常備するよう義務付けられています。
また、一週間程度でCertificate of Title が郵送されてきます。これは、車の保有証明書のようなものです。個人・ディーラーにかかわらず、皆様が購入した車を売却する時に必要な書類ですので、紛失しないように大切に保管しておいて下さい。