15.032 Engineering Economics and Regulation of the Electric Power Sector
時期 | 内容 |
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2011春 Full |
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EUや中南米の電力制度設計のアドバイザーを務めているVisiting Professorと、MIT Sloanの前Deanで米国の電力制度設計に携わったShmalensee教授が講師を務める、工学部・経済学部等と共催の授業です。 電力セクターに関する、技術、エコノミクス、政治学を網羅して教え、ゲストスピーカーや会社訪問(ニューイングランド全域を所掌するグリッド運営会社等)も充実しています。初期に自分がテーマとする地域を決め、毎週、7枚程度のレポートを提出し、最終的には30ページの論文を書くことから負担は決して軽くありませんが、エネルギー分野を志す方には強くお薦めできる授業です。(MBA学生はクラスの20%程度です)【J.N. MBA’12】 |
15.227 Economy and Business In Modern China and India
時期 | 内容 |
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2011春 H1 |
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タイトルのとおり、中国とインドについて様々な角度から比較分析するクラスです。最初は両国の経済発展の歴史や文化的特徴、ファンダメンタルズなどのマクロ分析から始まり、その後はこれらのマクロ的背景を踏まえた上でミクロ的視点から製薬、IT、ソーシャルビジネスといった業界の特徴や、内外の個別企業の参入戦略や参入障壁などの分析を行います。 両国はアジア経済の発展の原動力としてセットで語られることが多いですが、本授業では「一見同じように見えるが、実際はどの程度の差異があるのか」にフォーカスしています。また、教授が中国出身であったので社会主義経済のコンセプトをベースに議論が進められ、必ずしも社会主義の方が資本主義より劣後しているという固定観念に拠っていないため、各授業の考察は示唆に富むものが多かったです。 授業はヘースディスカッションが中心ですが、教授のディスカッションの進め方は非常に面白く、退屈はしませんでした。然し乍ら、毎回それぞれのトピックについてインド、中国の両方のケースを読むためややヘビーです。グレードは、Participation、Individualの短いレポートが2本と最後にチームレポートが1本です。【M.W. MBA’11】 |
15.915 S-LAB
時期 | 内容 |
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2009春 6 units |
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世界的に意識の高まっているSustainability(持続可能性)について、Managementの側面からとらえるクラス。H1(15.990)の講義・ケースと、H2(15.992)のLaboratoryの2部構成。前期: 過去に労働問題で批判を受けたNikeの現在の取り組み(Ecological Sustainabilityのスコアリング)、IBMのCO2削減やNestleのコーヒー農家との関わりなどのケースを扱います。各ケースのディスカッションには企業からのゲストスピーカーも参加。 Economical Sustainability、Social Sustainability、及びEcological Sustainabilityの両立においての問題点は何か、どのように競争優位に結びつけるのかを学びました。 後期: 前期履修内容も踏まえて、実際の企業へのコンサルティングプロジェクト。4名でチームを組みます。対象企業は、大手製造メーカー、地場中小企業、公共機関等。週1回のクラスでは、各チームともに進捗状況をプレゼンテーション。クラスメートからのフィードバックをもとにプロジェクトを進めました。(過去のプロジェクト例)【K.O. MBA’10】 |
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2011春 H1+H2 |
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S-lab (15.915)受講者は、H1で15.913を受講し、H2でS-labを受講することとなります。学期前半の15.913では、Nike, Nestle等のケースを使い、”Sustainability”へのPrivate Sectorとしての取り組み方、Frameworkを学びます。学期後半の15.915では、MIT Sloanが開発したシミュレーション(気候変動問題擬似交渉ゲーム、漁獲競争ゲーム)を通じ、現実の交渉や事業に於けるダイナミクスや難しさを体験しつつ、クラス以外の時間では、4~5人でチームを組み、様々なセクターからのコンサルティング依頼に対応するProjectを行います。今脚光を浴びているテーマであることに加え、大変人気のあるSterman教授やLocke教授が指導することもあり、大変人気のある授業です。プロジェクト期間が学期後半の6~8週間ほどしかないため、やや不完全燃焼に終わるきらいがあるのは残念ですが、教授陣、学生、ともにCommitmentが強いので、授業もプロジェクトも大変活気がありお薦めできる授業です。【J.N. MBA’12】 |
15.933 Retirement Finance
時期 | 内容 |
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2011春(Full) | ![]() ![]() |
1997年にノーベル経済学賞受賞、またLTCMに取締役として参画したことで有名なRobert C. Merton による授業。2011年春学期よりHarvardからMITに戻ってきました。 老後の生活をファイナンスする為にどのような考え方で運用をするべきか、どのような金融商品が必要となってくるかを考えるというのがこの授業のテーマです。まず前提としてCAPM、オプションをおさらいした上で、運用におけるαについて考察し、その後、本題の老後のファイナンスに入っていきます。基本的なメッセージの一つは負債サイドの特性やHuman Capitalのような「バランスシートには載っていない」の要素の特性をしっかり検討して運用をするべきであるというもので、話は年金や保険、学校のendowmentなどにも及びます。また、死亡率の先物や、死亡時に保有している不動産の残存価値を担保に資金をファイナンスする方法など、一般的には普及していない、もしくは教授が提案している新しい考え方なども紹介されます。 話がたまに哲学的になるのですが、金融の経験者、もしくは金融に興味がある方にとっては、深い、と感じる瞬間が多々あるのではないかと思います。 コールドコールはされず、どちらかというと講義といった感じです。読み物は必須の物だけでもそれなりのボリュームがあり、optionalとして到底読み切れない程の参照文献が与えられます(その殆どがMertonによるもの。あまりの著作の多さに驚愕します)。ただし、前述の通り、講義のような感じなので、読んで行かなかったからといって特段困る事はありません。別途、数回の宿題と期末テストがあります。【H.Y. MBA’11】 |
15.961 Independent Study (New Sector Alliance Project)
時期 | 内容 |
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2009秋(Full) | ![]() ![]() |
ボストン地場のNGO向けコンサルティング会社New Sector Allianceのコンサルティングプロジェクトに1学期間参加するもの(詳細についてはこちらから)。期初にMIT全体のメーリングリストに募集広告あり、Cover letter、Resume提出の上、同社スタッフと面接。1プロジェクトあたり、統括するコンサルタント1-2名、及び学生5名程度で構成。学生は、MIT(MBA)、ハーバード(MBA、ケネディー、他学部)、バブソン(MBA)等。コンサルタントは、New Sector Allianceの場合もあれば、他のコンサルティング会社の場合(McKinsey、BCG、Bain)もあり。プロジェクト内容は、Strategy、Operation、Marketing等、プロジェクトによって様々。1週間のスケジュールは、クライアントとのミーティング(2時間)、学生同士の打ち合わせ(2時間)、シニアコンサルタントとの電話会議(1週間の進捗報告、今後の方針)、その他リサーチ・資料作成(数時間)。当プロジェクトの単位認定にあたり、Sloanの教授にアドバイザーになってもらう必要あり。【K.O. MBA ’10】 |
15.963 Valuation
時期 | 内容 |
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2011春(Full) | ![]() ![]() |
コーポレートファイナンスの定番テキストで世界中で翻訳されている「Principals of Corporate Finance」の著者であるスチュワートマイヤーズ教授の授業です。授業の構成はセメスターを通じて4~5ケースぐらいのバリュエーションの課題を4~6人程度のチームで取り組み、授業内でのプレゼンもしくはマイヤーズ教授との個別でのミーティングにて発表/質疑応答を行います。ケース内容は過去実際にコンサルティング会社や投資銀行によって行われたバリュエーションのケースを題材により精緻に理論上正しくやり直すにはどうすればいいかといったものが多かったです。スプレッドシート作業の負荷も重く、バリュエーションを深く追求して取り組みたい人におすすめです。ケースに関連するゲストスピーカーが2~3人来校し、実際に実務ではどう取り組んだかについて説明を受けたり、質疑応答を行ったりしました。 【H.K MBA’11】 |
15.966 Global Health Delivery Lab
時期 | 内容 |
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2011春(Full) | ![]() ![]() |
世界中の人々に医療を行き渡らせるためにどうすべきかというテーマについて、レクチャーで理論、アフリカ/インドの医療機関とチームで働く個別プロジェクトでの実践の両面からアプローチする授業です。途上国で医療にアクセスするために何が課題になっているのか、その課題に対してマネジメントの観点からMBA生に何ができるのかについて学びます。 毎週のクラスはリーディングについてのディスカッション、医療マネジメントの一線で働くエキスパートの講演、各プロジェクトの進捗および結果の報告で構成さうれます。授業のハイライトは春休み中に、プロジェクトの現場に赴いてクライアントと一緒に働く2週間です。今年はケニア、ウガンダ、南アフリカ、インドに3チームずつが派遣されました。(渡航費および滞在費は支給されます。)この2週間にむけて冬休み中から教授陣とクライアントを交えて、プロジェクトの定義、事前リサーチ、暫定的なソリューションを作っていきます。現場での2週間はクライアントと膝を交えて課題および解決方法について再度考え直しとやっていくうちにあっという間に過ぎていきます。我々のチームはウガンダの地方部の村でエイズ治療に当たっているNGOの患者データ管理がプロジェクトテーマでしたが、現場についてみてはじめて電気の安定供給がのぞめなず、コンピューターを使えるスタッフも限られていることを知り、ソリューションを大幅に変更することになりました。先進国での机上の議論だけでは知りえない現実と実際に役に立てる方法を学べる授業です。【Y.A. MBA’11】 |