Marketing

ID タイトル
15.810 Marketing Management
15.818 Pricing
15.821 Listening to the customer
15.822 Strategic Market Measurement
15.847 Consumer Behavior

15.810 Marketing Management

時期 内容
2008春 Michael Brown
NA
マーケティングの入門科目である。コア学期にFinance Theory Iとの選択科目として開講されているマーケティングの授業と基本的には同じで、2年生で他のマーケティング科目を履修するための条件として課せられていることが多い。

週二回の通期コースで、実質全15回。うち講義形式別では、ケースが9回、講義が6回。 内容は、いわゆる4P(Product, Price, Place, Promotion)に沿いつつ、マーケティングの基礎分析から実践までを一通りカバーするように意図されている。基礎分析の部分では、スローンらしく定量分析を比較的頻繁に取り入れ、逆に実践の部分では広告に焦点をあてて、感性で勝負、みたいになりがちな広告をいかに分析的に評価するか、というような議論が行われた。

課題はケースレポートとチームプロジェクト。前者については、上記9つのケースのうち指定された4つのケースから2つを選んで3-4ページのレポートを書く。後者については、チームで任意に選んだ実在の企業について、授業で学んだマーケティング分析手法を用いて分析し、提案をまとめる、というもので、内容については大きな自由度が与えられている。成果物は、4-5ページのレポートにまとめるとともに、クラスの中で発表(プレゼンテーション)を行う。

2009秋 Mark Ritson
NA
ルイヴィトンその他複数の企業でマーケティングのアドバイザーを務めているロンドン大学のRitson教授の授業。毎回立ち見の聴講者が続出し、授業終了後の拍手がなりやまない素晴らしい授業でした。Marketingの基礎についてレクチャーとケースで学習するのですが、すべてのケースが教授の実体験に基づいているため深みがあり、非常に印象的かつ効率的に要点を理解できました。「Marketingは科学的な学問であり、正しく行えば、必ず良い結果を伴う」という教授の言葉を納得することができました。ウォーレン・バフェットは、MarketingとFinanceは経営の両輪と言っていましたが、経営におけるMarketingの大切さを強く認識する契機となりました。【W.K.MBA’10】
2010秋(Full) Natalie Mizik
NA
マーケティングの基本を学ぶ授業です。
ケース分析・議論と理論のレクチャーに加え、ゲストスピーカー4回、宿題4回、チームプロジェクト2回を混ぜながら、マーケティングの基礎理論と実際の問題への適用を効果的に学べるよう、良く練られています。ケースとレクチャーの比は4:1程度です。 レクチャーとして学ぶ主な理論やコンセプトは下記のとおりです。

・5C分析(EVC、ブレークイーブン、LTV等)
・市場戦略(セグメント化、ターゲッティング、ポジショニング)
・4P分析(マーケティングミックス)
・ブランド戦略
・海外市場戦略

ケース分析が対象とする業界は物流、航空、エンターテイメント、製薬、クレジットカード等多岐にわたり、上記の理論やコンセプトを使いながら、可能な限り定量的に企業がとるべき戦略を分析し、議論を行います。
最終のチームプロジェクトは、「新商品」(=現在この世に存在しないが、なぜこういう商品が存在しないのだろう?とあなたが思う商品)を考案し、15ページのマーケティング・プランを書くというものであり、ケースやレクチャーで学んだことを総動員して議論と分析をする良い機会となります。
私が履修した時の先生はコロンビア大学からの客員教授でした。教え方は大変素晴らしく、クラスの議論は常に活発で、学生の満足度も高かったようです。同時に、定量分析を非常に重視する先生で、何らかの意思決定に足る分析ができるようになるまで、その場で直ちには分からない数字は徹底的に仮置きを行い、あくまでも定量分析に基づいた結論を導き出します。
初学者にはとてもお勧めできるコースです。実務経験のある人でも、基礎理論のおさらいや多種多様な業界への適用事例を考えてみたい人には十分楽しめる内容だと思います。【Y.S. MBA’12】

15.818 Pricing

時期 内容
2011春
H2
Catherine Tucker
NA
MIT Sloanを代表するMarketingのクラス。Marketingの中でも特に「如何に価格を設定するか」を中心に学びます。担当のTucker教授は非常に人気が高く、パッションに満ち溢れており、オフィスアワーも非常に積極的に行ってくれます。
内容ですが、①新製品ローンチ時と②既存製品についてのPricingに大別され、前者はVirgin MobileやKeurigのケースを用いて学んでいきます。原価に対して予め決められたMarkupを上乗せして価格を決めるCost-based Pricing等、伝統的なPricing手法の批判から授業は始まり、一通りの理論を学べる仕組みなっています。
Workloadですが、ケースWriteup3本+Project(現実の会社に対して、価格戦略変更を提案する)とそこそこ重い内容です。しかし、Surveyのやり方、注意点等含め、将来Marketing 関連のキャリアを目指している方々にはまさに必須の授業と言えるでしょう。【K.S. MBA’11】

15.821 Listening to the Customer

時期 内容
2009秋 Drazen Prelec
NA
マーケットリサーチのクラス。後期(H2)の15.822 Strategic Market Measurementで定量的な面を扱うのに対し、本クラスでは定性的な側面を扱います。ZMETと言われる手法等を使い、顧客の深層心理を理解するもので、グループプロジェクトでは実際に特定のプロダクト・サービスについて、インタビューや結果分析を行い、顧客ニーズを明らかにする方法を学びます。【K.O. MBA’10】

15.822 Strategic Market Measurement

時期 内容
2009秋 Drazen Prelec
N/A
マーケットリサーチのクラスで、前期(H1)15.821 Listening to the Customerとセットで履修する学生が多い。本クラスでは、コンジョイント分析、クラスター分析、パーセプチュアルマップ等の定量的な分析方法を学びます。クラスでは、分析方法概要、ケーススタディーのディスカッションを扱う他、業界の専門家がゲストスピーカーとして参加し、実務・現状の課題等についても説明。成績の配点は、グループプロジェクトによるマーケットリサーチが大半。【K.O. MBA’10】

15.847 Consumer Behavior

時期 内容
2010秋
H2
Joshua Ackerman
N/A
消費者心理を利用したマーケティング手法についてのクラスです。普段何気なく目にしているマーケティングツール(CMや店のデザイン等)がどのような消費者心理を利用して作られているかというのが分かり、マーケティングをこれまで勉強したことのない人でも楽しめる内容になっています。授業の進め方としては、心理学的なセオリーを学び、それを利用したマーケティングのケースを授業でディスカッションするような形です。
ワークロードは比較的軽い方だと思います。毎授業読み物がありますが、そんなに長くありません。宿題は3回のレポートとチームで行う最終プロジェクトがあります。レポートやプロジェクトは自分が普段行っているお店や見ているCMを分析してどのような消費者心理を利用したものかというのを纏めるものなので、やっていて結構楽しいです。【Y.O. MBA’11】
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