| # | 業界 | 最終学歴 | 入学時年齢 |
| 1 | 国家公務員 | 公共政策学(修士) | 31 |
| 2 | 金融 | 薬学研究科(修士) | 31 |

体験記 (1)
| 項目 | プロフィール |
|---|---|
| コース | MBA |
| 性別 | 男 |
| 年齢 | 31 |
| 最終学歴 | 公共政策学(修士) |
| 職歴 | 6年 |
はじめに
はじめまして!この度はMIT Sloan に興味を持ってくださりありがとうございます。私は工学部を卒業したあと、公共政策大学院で経済政策を学びました。新卒で経済系の官庁に入り、通商政策関係業務(通商交渉や国際会議に関する調整等)を約2年、マクロ経済分析を約4年経験しました。私は短期の私的な旅行を除き、留学や海外生活、海外での業務経験はなかったため、英語は純日本人的に勉強することでスコアを作りました。このこともあり、私にとって(大学受験まで英語が最も得意な科目だったにもかかわらず)MBA受験にあたって最後まで最も大きなハードルとなったのは英語のスコアメイクだったと思います。
Why MBA?
新卒時、国家や世界に大きなインパクトを与える重要な仕事をしたく、経済政策を担う官庁に入りました。入省後、通商政策やマクロ経済政策に関わる中で、国際関係や経済を俯瞰的に捉える中で世界の見方は大きく広がった一方、実経済を成長させる上でマクロ面(社会システムやそれを動かす経済政策)と表裏をなして重要な役割を持つミクロ面(経営や具体的な技術)に関する理解が浅いと思うようになりました。技術や経営の理解を深めることで、政策にもより深みや説得力が出ると思いました。また、激しい変化の時代にあって、先端技術や経営への理解が薄いのはまずいという危機感もありました。また、個人的に起業や経営に関心があったこともありました。長期的なキャリアへの姿勢は依然オープンだったものの、実社会を動かすことに重点を置きながら技術やイノベーションを学べることは私にとってMBAの大きな魅力の一つでした。
Why Sloan?
正直、この分野が強いからこの大学とか、この教授・プログラムがあるからなど、大学スペシフィックな選好はあまり持っていなかったのと、一流の総合大学であればMBAで学べる一通りのカリキュラム等は十分揃っているだろうと思ったので、であれば原則的にはハイレベルな環境の方が成長するだろうということで、結果的には滑り止めを除き、ほぼ一般的な大学ランキングの上位から出願するような形になりました(もっとも面接では具体的に興味のある授業やプログラムにも言及しました)。ただ、AIや先端技術・イノベーションには興味があり、もともと理系出身であったこともあり、大学のレベルや一般的な評価の高さとも相まって、テクノロジー分野に強いだろうMIT Sloanは特に有力な志望先となりました。
受験スケジュール
【受験スケジュール】
2022年10月
省内選考に応募 (TOEFL94)12月に合格通知 これを受けて英語学習に向けて予備校を検討、年明けから通い始める。
2023年4月TOEFL98
仕事や英語の傍ら並行して準備していた司法試験予備試験を控えていたのでここで英語や留学関係は一旦中断。英語予備校も結局独学の方が良いと感じ退会。
9月英語再開 TOEFL100
出願書類等準備のため留学カウンセラーと契約 出願の第1ラウンドは書類の準備が全く間に合わないので検討もせず。 (なお、私は当初巷のカウンセラを信用していなかったこともありエッセイも全て自力で行おうと考えていたのですが、先輩に強く契約を勧められたこともありかなり遅ればせながら半信半疑で契約。個人的な事後評価としては、外人のカウンセラに自分自身を十分理解してもらうためにかなり多くのコミュニケーション時間を割かなければいけなかったことの機会費用は無視できない大きさだった一方、分からないことが何でも聞ける、大学の評価ポイントも知っているので取り組むべきことの優先順位に迷わない、ひとたび自分を十分理解してもらえればその後の様々な書類準備や相談はスムーズになるし、最後出願が集中する瞬間にも頼れる安心感といったプラス要素もそれなりにあったので、独学・自前派の私でも契約して悪くはなかったと思えました。)
10月 GRE V156 Q170 (出願スコア)
2024年1月 ほとんどの大学の第2ラウンド出願〆。出願時点でTOEFL101だったが、出願後に107が出たので、 出願後でも審査期間中に大学に送れば考慮されるというアドバイスを受け各校に追加送付。
2月 Columbia(SIPA)合格、Washington(Foster)合格
4月 MIT合格 他校を辞退
TOEFL/IELTS
TOEFL107(R30 L28 S22 W27)
当初からRとLが相対的に高かったのですが、Sが20前後、Wが22~23点前後のことが多く得点が揃わず、なかなか100前後から伸びなかったですが、最後にW27が出てスコアが揃いました。
GRE
V156 Q170
ほぼ無対策で受けた1度目の得点がそのまま出願スコアになりました。Vが不十分ではないかとカウンセラに聞いたところ、英語はTOEFLや面接でも見られるからGREはQが取れていればVはさほど重要でなく、それを上げるくらいならTOEFLに集中したほうがいいというアドバイスを受けました(結果TOEFLを上げられたので結果的にも良かったかもしれません)。数学は、もともと理系である程度得意だったこともあり、私は大丈夫でした。日本のSPIのようにグラフの読み取りのほか簡単な幾何学や確率など、日本のせいぜい中高レベルの範囲ではあるので高度な数学の知識はいらないのと、時間についても、Vがすごくタイトなのに比べればQは数字が苦手でなければだいぶ余裕があると思います。インターネットに無料の模擬問題のようなものもあるので形式に事前に慣れると良いと思います。Vは語彙が非常に難しく感じた上に時間もものすごくタイトでしたが、単語が難しすぎてもう少し勉強したらさらに得点が上がるのかも確信が持てませんでしたが、高得点を狙う場合は、文法を前提とすれば語彙と速読が重要なのかなと思いました。得点によってはGMAT受験も検討していたかもしれませんが、これで良いとカウンセラに言われたのでGMATは受験しませんでした。
Essay/Interview
エッセイは23年10月頃から取り組み、カウンセラが用意する自分自身に関するテンプレ的質問(生い立ち、学生時代や仕事上の経験、価値観、キャリア展望などなど)のフォーマットに対してひとつひとつ丁寧に英語で回答。記載内容について面談やメールでも色々と深ぼる質問を受け、1~2ヶ月かけて自分自身を理解してもらった上で対話を行い、ベースとなるエッセイを作成していきました。その上で、各校で微妙に問われ方や要求字数等が異なるので、各校に合わせてカスタマイズしていきました。取り組み開始が遅かったので出願ぎりぎりまで各校エッセイの作成を行っており、英語の得点も足りず最後までTOEFL受験を続けていたこともあり、お正月がありませんでした。
なお、私のカウンセラはサポートする出願校数で価格が決まったので、どうせ契約するならできるだけ早い方がエッセイ作業もですが早くから情報収集や相談にも使えるのでお得です。
インタビューについては、当初心の中で想定問答を準備するくらいしか準備をしていなかったのですが、早めにインタビュー招待のあった学校の面接をした際に思った以上にうまく喋れず準備しないとまずいと感じ(しかも実際そこはwaitlist行き)、契約していたカウンセラーと問答練りや面接練習を合計6~7回くらい。特に、MIT前に4回くらい連日練習を行ったのは実感的にも効きました。私は練習が億劫でもありましたが、対人で練習してみた結果練習した方が良いと感じたので、当たり前かもしれませんがしっかり準備することが大切だと思いました。Why MBA、Whyその学校、短・長期のキャリアプラン、過去頑張ったこと、失敗と乗り越えた経験など、コアとなる質問はある程度決まっているので、自分の経験や価値観をもとにそこをしっかり準備すれば、だいたいそれらの派生的質問の範囲になることが多いと思うので、対応しやすくなると思います。
その他
私はもともと何の勉強でも一人で静かに独学するのが一番早いと感じるタイプだったので、英語の予備校や留学カウンセラとの契約に消極的だったのみならず志望大学の入学事務局関係者や在校生・卒業生などとも一切コンタクトを取らないまま出願に至りました(キャンパスビジットもせず)。こと留学については日本の大学受験や一般的な資格試験などと異なり人を通じた情報収集等も大事な要素だとは思うので一般に良いやり方とは言えないかもしれませんが、それでも合格に至らないわけではないという一例としてご紹介します。とはいえ私は受験準備の他にしたいこともたくさんあったので、このように受験に関するコストを最小限に抑えることで予備試験ほか自分が取り組みたい様々な勉強ができたり頑張っていた趣味(私の場合毎週のピアノ・ボーカルのレッスンや筋トレなど)を継続することもできたので結果的にはそれで良かったかなと思います。
最後に
振り返るとあっさりしてしまいますが、仕事と並行してのMBA受験は、長期戦でもあり大変なこともとても多いと思います(私自身もとても大変でした)。余裕がない中でもうまく時間やメンタルを管理しつつ、計画的に行うべきことに取り組んでいくことで道が開けてくると思います。効果的な息抜き方法や頼るべき他人を見つけつつ、早めにご自身に合う進め方を見つけていただくことが大事かなと思います。皆様の受験を陰ながら心より応援しています!
体験記 (2)
| 項目 | プロフィール |
|---|---|
| コース | MBA |
| 性別 | 男 |
| 年齢 | 31 |
| 最終学歴 | 薬学研究科(修士) |
| 職歴 | 6年 |
はじめに
はじめまして!この度はMIT Sloanに興味を持っていただきありがとうございます。
私は日系証券会社の投資銀行部門で6年ほどM&Aアドバイザリー業務に従事してきました。妻子帯同で海外経験に乏しく英語は苦手です。
R1でアプライしたもののWLになり、6月に合格通知を受領するという珍しいパターンでした。皆さん業務や家庭との両立で受験生活は非常に辛いかと思いますが、諦めなければ最後には報われるということが伝われば幸いです。
Why MBA?
一つは単に海外経験を積みたいという想いからです。将来のキャリアを考えると、外国人と密にコワークする力は必須だと考えていましたが、これまで海外に住む機会がなかったため、キャリアの遅くない段階で海外経験を積みたいという想いがありました。私の勤務先はそれなりの数の社費派遣をしており海外駐在と両睨みで選択肢にありましたが、より多様性のある環境が望ましいと考え、海外MBAに挑戦しました。
もう一つはキャリアの延長線上では学べない知識を身に着けたかったからです。入社当初から製薬業界を始めとしたヘルスケア産業への貢献に関心があり、同セクターで投資銀行業務に従事してきましたが、今後はヘルスケア領域に限らずともテクノロジーを武器にイノベーションに挑戦するベンチャー企業をサポートしたいと考えるようになりました。そのためには既存の投資銀行業務を単に続けるだけでは難しいと考え、一度時間を取ってアントレやヘルスケアビジネス、広義のファイナンスを理論と実践から学ぶべく、MBAを志望しました。
Why Sloan?
色々とありますが、書き出すと下記の通りです
・ヘルスケアやアントレ系の充実度
・テクノロジーをいかにビジネスに転用するかという価値観への共感
・Sloan以外のMITのリソースへのアクセス
・MatureでCollaborative/チームワーク重視なカルチャー
・ボストンというロケーション(ヘルスケアエコシステムの中心地、妻娘と同居するにも安心な治安、都会すぎず田舎すぎない利便性、学校外の日本人コミュニティーの充実度)
・特に日本人学生には社費が多く子持ちが多い点
・元理系としての憧れ
・コアが少なくフレキシブルなカリキュラム
受験スケジュール
2022年11月:留学候補生内定。友人に聞いたりアゴスのセミナーで受験プロセスについて理解を深める
2023年1月-3月:TOEFLの勉強
2023年4月:上旬にTOEFLで運よく105を取得。下旬にカウンセラーに初コンタクトし、Adamをメインに決定。下旬にGAMT予備校としてG-Prepと契約
2023年5月-6月:GWからGMATの勉強を開始
2023年7月:上旬に初回のGMATを受け600と絶望。その後3週間ほどGMATの問題をひたすら解き、脳みそをGMATに浸したうえで二回目に挑み、運よく720をゲット。Adam曰くもっと高い点が出たらベターだが720でもよい、R1でアプライした方がよいとのことで、R1で志望度の高い2校(Sloanともう1校)への出願を目指してエッセーの準備開始
2023年8月:レジュメ、エッセーの準備を開始。Sloanより締め切りの早かったもう1校に集中
2023年9月:出願に向けてラストスパート。1校出願後Sloanに着手。1校目の出願準備の過程で整理した材料を基に1週間ほどで仕上げて出願
2023年10月:モックインタビューを開始。中旬に1校目のインタビューを実施。Sloanからは下旬にInvitationを受領
2023年11月:インタビュー対策を継続。下旬にSloanのインタビュー実施
2023年12月:SloanからWLの連絡を受領。2校しか受けていなかったため急に不安で仕方なくなる。翌日がもう1校の発表だったが、その24時間は生きた心地がせず眠れず。両方落ちたときのため準備を何もやってこなかった自分を心から憎みつつ、もう1校に落ちたらもう終わりだ、と自暴自棄になる。翌日合格連絡を受領し一安心。R2で出願する必要はなくなったものの、改めて2校のアラムナイや在校生に話を聞きにいき志望順位を再度考えたところ、Sloanの方が志望度が高いと整理できたので、SloanのWL対策をすることを決意し、再度GMATの勉強を開始
2024年1月:Update 1通とLetter of Support 1通を提出
2024年2月:さらにUpdate 1通を提出。新GMAT受験もスコア更新はならず
2024年3月:さらにLetter of Support 1通を提出。新GMAT受験もスコア更新はならず
2024年4月:R2結果発表にて引き続きWLとの連絡を受領。さらにUpdate 1通と推薦状 1通を提出
2024年5月:R3結果発表にて引き続きWLとの連絡を受領。さらにUpdate 1通と推薦状 1通を提出。正直この頃にはもう1校の合格していた学校に進学する気でいた
2024年6月:何度かアドミにメールで状況伺いしていたところ、突如合格連絡を受領
TOEFL
私は受けていませんが皆さん口をそろえてIELTSの方がいいというのでIELTSをお勧めします。
Reading
安定して29-30が出ていたのであまり意識していませんでしたが、たまにTPOで演習しました。30点を取れない理由は単語と思ったので、大学院入試の際に買った単語帳をやりました。試験中は、とにかく時間を意識して、1パッセージ18分を明確に意識しながら取り組みました
Listening
TPOでとにかくたくさん演習しました。試験中、メモを取る派と取らない派がいると思います。私は迷走してどちらも試していましたが、結局は少しだけメモを取りながらの方が話の流れをフォローしつつ集中できるので良いと思います。メモを取らない方が(集中できているときは)しっかり聞けるのですが、私はメモを取らないと定期的に違うことを考えてしまって気づいたら行方不明になったりするタイプだったので、少しだけメモを取りました。
Speaking
元々苦手意識が強かったですが、PCに向かって制限時間内にしゃべるというTOEFL独特のシステムにもどうも相性が悪く苦戦しました。そこでE4TGに通い嫌でも演習することにしました。E4TGに通いだした当初は面倒で自習をしなかったのもあり、なかなかスコアは上がりませんでしたが、3月ごろから自習を始めたところ多少安定しました。E4TGの言う通り演習するとある程度の型が自然と身につき、メモの取り方にも慣れるので何とかなってきます。なお備考までですが、オンライン英会話をしているとお酒を飲んだ日は流暢に喋れることに気がついたため、試験当日休憩時間にアルコールをショットして臨む作戦を検討しました。試しに家でジンをショットした後、ボイスレコーダーで本番のように演習してみましたが、頭が空っぽになり何もしゃべれなかったので本番ではやめました。テスト前のアルコール摂取は控えることをお勧めします
Writing
「TOEFL®テスト集中攻略ライティング」とWeb TOEFLに課金しました。お手本となる文章を覚えて表現をマネしてひたすらたくさん書くことが重要と思います
GMAT
<使用した教材>
GMAT Official Guide, GMAT Official Guide Quantitative Review, GMAT Official Guide Verbal Review, GMAT Official Advanced Questions(いずれも電子書籍及びWiley) G-Prep Affinity(RCのみ) GMAT重要単熟語(単語帳) International Math Academy GMAT Official Prep(2回分)
<勉強方法>
~全般~
G-Prepの中山先生は本当に素晴らしい先生だと思います。まず物腰が柔らかく非常にジェントルマンです。加えて、悩みや疑問に対してはズバッと自信満々にアドバイスしてくれ、この人についていけば大丈夫そう、と安心させてくれる理想のアドバイザーです。受験期は非常に不安が続くので、モチベーション維持のためにも頼れる人がいることは重要です。また何度もメールで質問しましたが驚くほど即レスで解説してくれます。全部の問題の解説が頭に入っているとしか思えないスピードです。
演習は基本的にはWiley Efficient LearningでOGをパソコンで解くようにしていましたが、本番に近い形で演習出来ておすすめです。また手元のメモは当日もらえるノートパッドとペンを買って解いていました(当日のペンはキャップを開けたままだとすぐ乾燥してインクが出なくなりますが、常にペン先をラミネートに触れさせておくと防げます)
なぜこの選択肢が正解/不正解になるのか、言語化/人に説明できるようにという意識で理解していくことが一番の近道だと思いますので、演習では答え合わせと復習にしっかり時間をかけるのがおすすめです。私は、演習として何問かパソコンで解く(時間を意識する)→自分でなぜこの選択肢を選んだかを書き込み言語化する(時間はいくらでもかけてよい)→答えと解説を見て、間違っていれば納得いくまで読み込む、考える、という感じでした。
全科目に共通して(特にVですが)、エクセルで解いた問題について選んだ選択肢とその正誤、所要時間を記録していましたが、これは自分の弱点発見や対策を講じるのに非常に有用です。Prepと本番の後のデータ(旧GMATでいうESR)も非常に重要なのでエクセルにまとめて分析していました。
OGは電子書籍で買ってPDF化して(G-PrepやAffinityの教材もPDF)iPadで勉強していましたが、コピペもできて紙ベースで勉強するより捗りました。
最初にPrepを受けたのはよかったと思いました。OGの演習だけしていても時間を守る重要性は理解しがたいですが、一度Prepを受験していかに時間が足りないかを痛感した方がいいと思います。GMATは解けなさそうな問題を早くスキップするという点も非常に重要なテストです。
~Math~
日本人が高得点を取るには満点を狙う必要があります。簡単に思えても意外に満点が出ません。やはり脳みそを計算ドリル用の脳みそに切り替えておかないとどこかで数問ミスしてしまうと思います。
まずはマスアカを使って数学用語を覚えて引っ掛かりやすいポイントをさらえば基本は十分です。後は、Verbalの勉強の息抜きに、継続して一日10分程度時間を割いて解いていました。最難関の問題も時間があればなんとかなる問題が多いため、満点のために最難関問題を演習するというよりも、中程度の問題を早くミスなく解く練習の方が有用だと思います。凡ミスも割と低~中程度の問題で発生します。
~SC~
新GMATからはなくなってしまった科目です(EAではある)
Verbalの3科目の中では一番対策し甲斐がありました。問われる内容はネイティブも悩むレベルの非常に細かい文法ですので、最初は全く歯が立たずで解けるようになる気はしませんでしたが、意外にパターンは限られています。G-Prepのテキストを何度かやることで、そのパターンを覚え、あとはテスト中の解き方(見るべきポイントや選択肢の削り方、時間意識など)を体にしみこませれば、何とかなってきます
~CR~
CRは初見の時から最後まで対して伸びませんでした。結局設問と選択肢の言っていることを正確にイメージしながら読めれば解けるしそうでなければ間違えるので、個人的にはあまりパターン別で色々解き方を覚える必要性を感じられませんでした。時間はかなり厳しいのですが、多少ゆっくりでもいいから無意識に二度読みしてしまわないように、と心掛けて読むことで多少は改善されます。あとどうしても解答に納得できない問題も多いです。その意味では克服できなかった科目です。
~RC~
難しい読解問題で、TOEFLのRでコンスタントに高得点が取れていてもトピックによっては全く歯が立ちません。まずは単語と熟語なのだと思います。演習や模試を受けても結果がばらつく気がしたので、AffinityのRC戦略クラスを受けました。
AffinityのRCは読解問題を非常にロジカルに説明してくれるのでかなり良かったです。このタイプの問題はここを読む、ここに書いてあることは正解にはなりえない、こういう選択肢は削る、等のテクニックを教えてくれます。正直トピック次第では意味が取れないことが多いので、このようなテクニックは助かります。
フェミニズム、ネイティブアメリカン、アメリカの政治史などのトピックが出るとちんぷんかんぷんになることが多いので、背景知識を入れておくのも多少助けになります。G-PrepではWikipediaのページをまとめてくれているのでそれを日本語で読んでおくと良いです
Essay/Interview
Essay
他者との差別化とスクールとのフィットを示すことを意識しました。差別化の重要性は明らかだと思いますが、強者揃いのMBA受験の世界では他の受験生を凌駕する経験や能力を示すことは非常に難しいと思うので、そういったものをアピールするというよりは、過去の経験や意思決定を棚卸して自分を表すキーワードや人生のストーリーを言語化し、オンリーワンな自分をアピールすることが差別化になると思います。またスクールとのフィットを示すというのは、スクールのカルチャーやカリキュラム、在校生・アラムナイのパーソナリティ等に対して自分がフィットしていることを様々な方法で示すことで、それにより熱意と志望度の高さを示すことが重要だと思います。WL対策を通しても熱意と志望度アピールの重要性を強く感じました。エッセーは時間をかければかけるほどより良いものが出来上がっていくので、スコアメイクと違って終わりがないですが、だからこそしっかりと時間を投下すべきと思います。
Interview
よく聞かれる質問(WMTYR、Why MBA?、Why this school?、Career Goals, Professional Achievement、Strength and Weakness等)や典型的なBehavioral Questionsに対して、しゃべりたい内容のメモを単語ベースで作成しました。SloanはBehavioral Questionsの対策が必要ですが、話したいストーリーをいくつか用意したうえで、この話は少しアレンジすればこれらの質問に対応可能だからこれらの質問が来たらまずこれを話す、もし既に話し済みなら次にこのエピソードを話す、というようなのを表にして整理していました。これにより頭の中にインプットすべきストーリーの量が減るのと、何が聞かれるかわからない中、自分のぜひとも話したいストーリーを高い確率で話すことができるようになります。あとはモックをたくさんしてひたすら練習です。Rare jobなども活用してました
最後に
最後まで読んでいただきありがうございました。受験のプロセスで何より重要なのは、オーナーシップを持って最後までやりきることだと思います。正解はなく色々な意見がありますが、あとから後悔しないように全力を尽くせば必ず得られるものがあるはずです。
受験期間を通して、様々な方のお力添えを頂きました。Pay Forwardできればと思いますので、何か私にできることがあれば、遠慮なくご連絡ください。応援しています!