Class of 2025

#業界最終学歴入学時年齢
1製造業経済学部(学士)31
2IT/通信商学部(学士)33
3商社Business Administration
(学士)
34
4IT/通信理学部(修士)32
5コンサルティング法学部(学士)32

体験記 (1)

項目プロフィール
コースMBA
性別
年齢31
最終学歴経済学部(学士)
職歴9年

はじめに

初めまして! この度はMIT Sloanにご興味を持っていただきまして誠にありがとうございます。
私は日本国内の製鉄会社に事務職として新卒で入社し財務系として9年間勤務しました。
最初に製鉄所や本社で原価・収益管理を5年ほど担当したのち、投資家向け広報(IR)を4年経験しました。 10歳〜12歳の頃にアメリカに住んだ経験がありますが、いわゆる帰国子女としては少し年齢が高かったこと、その後日本での生活が圧倒的に長かったことから、英語力はそれほど高くなく、苦労しながらのMBA受験となりました。
私の体験が少しでも皆様のお役に立てば幸いです。

Why MBA?

生活のありとあらゆる場面や産業に使われている鉄を通じて、特に新興国や発展中の地域の生活をもっと豊かにしたいという思いで鉄鋼会社に入社しました。その後、製鉄の現場を見たり投資家等からの声を聞いていくうちに、脱炭素をはじめとしたESG課題を認識していくに至り、社会だけでなく製鉄業自体の変革にも貢献したいと思うようになりました。
実は鉄は使用単位あたりの製造時環境負荷が他素材に比べて低いことや、他産業の環境負荷低減に貢献できる様々な高機能鋼材があることなどがあまり社会に認知されておらず、今後のサプライチェーン全体の脱炭素化に向けて投資家や社会の理解やサポートを得るためにどうしたら良いかを考え、サステナビリティ×製造業(技術・サプライチェーンマネジメント)×ファイナンスの3つの観点で知見を深めるべくMBAを志すに至りました。

Why Sloan?

先に挙げた3つの要素のうち、最も重視したサステナビリティについてはMITにSustainability Certificateがあったこと、次に重視した製造業の観点ではMITの技術的な強み、ファイナンスに関してもTrackを通じて深く学べることから、MIT Sloanを第一志望として出願しました。また、ボストンには世界的に影響力の大きな投資家も多くおり、世界のESGの潮流を作っている投資家との対話を通じた学びや、将来のIR活動に有益なコネクションを得るためにも最高の環境だと感じ、Sloanを選びました。

受験スケジュール

【受験スケジュール】

2022年2月 会社の上司からMBA受験を勧められ、社費制度に応募し合格、TOEFL勉強開始
2022年5月 GMAT勉強開始
2022年6月 TOEFLで104点が2回出るも105の壁を越えられず切り上げ
2022年7月 1st Round出願希望2校(MIT Sloan含む)のエッセイ作成開始
2022年8月 GMAT初受験で運良く720 (V38 Q50 IR8 AWA5.0)が出てGMAT切り上げ
2022年9月 MIT Sloan含む2校に出願
2022年11月 上記2校のインタビュー
2022年12月 上記2校の合格を得てMIT Sloanを選択し受験切り上げ

TOEFL/IELTS

MBA在校生や卒業生の話を聞き、結局のところTOEFLに関しては足切りでしかないと知り、従ってあまり時間をかけるべきではないと考え、1st Round受験を見据えて6月中には切り上げることを前提に取り組みました。 もともとリーディングには自信があり、Rのスコアは29〜30で安定していました。スピーキングは最初の頃は酷いものでしたが、型を覚え、はっきりと声を張って話すように心がけたら、勉強開始2ヶ月くらいでS24をマークできました。ライティングは型や文法、内容の質をしっかりと意識していたにも関わらずなぜかなかなか点数が伸びず、改めて自分の文章の癖を見直した際に、①内容を気にしすぎて文章量が少なかったこと、②単純なスペルミスが多い(基本的な単語ですら間違って覚えていた)ことに気がつき、この2点を修正したところあっさりとスコアが改善しW24~26程度が出るようになりました(最初からこうしていれば…と思いました)。一番苦労したのがリスニングで、どうしてもL27までしか到達せず、渡米後の今も苦労しています。

GMAT

経済学部卒ですが、大学2年までは理系だったこともあり数学の苦手意識はありませんでしたので、Qに関しては中〜高難易度の問題を中心にGMAT公式問題集を1周した程度です。しかしGMAT本番のQはやたら難しく感じQ50までしか出ず、もっと難しい問題に慣れておけばよかったと後悔しました。
Vに関しては、CRが案外得意だと気づき、RCについてもざっと大意を掴むことくらいはできたので、足りない語彙力を強化してRCの細部を理解できるようにしつつ、主にGMAT文法の勉強でSCの正答率を上げることに集中しました。本番でもCRは手応えがあったのですが、スコアレポートを振り返るとCRの出来が悪く、代わりにSCの正答率が思ったより高いという想定外の結果となり、RCが比較的しっかりと正答できていたことからV38をなんとか出せたというところです。
IRに関しては問題を読み違えたり、無意味な情報に囚われて時間が足りなくなることが多いと感じたので、基本的なことですが問題文をきちんと理解することが重要な気がします。
AWAについてはCRと同様に論理の隙を素直に突き、TOEFLと同様にスペルミスなどをしなければ5.0は出るのかなと感じました。その先は英語の文章力が問われている気がするので、深追いはしませんでした。

Essay/Interview

エッセイに関しては、7月頃から本格的に作成に着手し、コンサルタントと議論し悩みながら何度も推敲し、ようやく納得のいく内容で9月に2校分提出できました。出願した後も度々提出済みエッセイを振り返ってはわかりづらいところを見つけてしまったり、もっとこうしていれば…と反省することも多かったので、エッセイはできる限り早期に着手して、何度もコンサルタントと議論して進めると良いと思います。 エッセイの文字数制限については非常に厳しいものがあります。自分が伝えたい内容を全て入れ込もうとすると、煌びやかな文章やカッコ良い文章に拘る余地はほとんど無くなってくると思います。なので、できるだけシンプルな文章と単語を使って、その分意味のあるコンテンツに文字数を割くという方針で臨みました。 業務経験として財務・IR以外にも採用チームリーダーや労働組合支部長、ESG推進など、定常業務外のこともボランティア的にやっていたりしたので、率先性やチャレンジ精神といった内容を推すようにしました。プライベート面では家族の介護の経験もあったので、私自身のDEIの価値観の話に繋げてアピールポイントの一つにもしました。

インタビューに関しては、ネイティブのコンサルタントやオンライン英会話を通じてひたすら壁打ちを繰り返しました。人によってアドバイスの内容は異なりますが、その分だけ多角的な考え方や、受け答えの柔軟性が養われた気がします。質問の角度も人それぞれですが、本質的に問われていることは一緒だなと、質問の類型を整理できたのもよかったと思います。インタビュー本番でアピールしたい内容のコアの部分をスクリプトで整理して空で言えるようにしつつ、問われ方の角度に応じてアレンジして答えることができるようになると良いと思います。
また、海外とのオンライン面接の場合は、相手のタイムゾーンを意識したうえで、相手方が夕方に差し掛かっていたり朝早かったりしたら、気遣いを忘れずにしっかりと感謝を伝えると良いと思います。特に欧米では夕方5時を過ぎるとプライベートタイムで一切の仕事をシャットアウトしたいという考え方の人も多いので、大げさなくらい感謝を伝えるくらいが丁度良いと思います。私の場合もそうで、本番の冒頭にしっかりとこれを意識したことで、その後の質疑が和やかに進んだように思います。
面接で伝えるべきことは「自分は⚪︎⚪︎に興味があって、△△に強みがあり、◻︎◻︎を伸ばしたいと思っているから、(誰から何と言われようが)御校は自分に一番合っていると思うし、自分もまた御校に一番合っていると思う」ということに尽きようと思います。いかに能力が高くても、その学校にマッチしないと面接官に判断されれば不合格ということも有り得ますので、自己分析と学校分析をしっかり行ったうえで本心から相手を説得できれば良いと思います。
インタビューの最後には必ず相手方から何か質問はあるかと問われます。人によると思いますが、いかに学校に関することとはいえ面接官個人の経験や見解などに関わる内容を訊くのはあまり得策ではないように思います(面接官が逆に試されているように感じて困ったり、下手をしたら気分を害される可能性もあると思うため)。それよりは、学校のリソースに関することなど事実ベースで訊きたいことを素直に訊くのが良いのではないかと思います。

その他

学校選びをする際に、各校のセミナーでは必ず何かしら質問をするように心掛け、LinkedInなどを通じても積極的にコーヒーチャットをお願いするようにしていました。それが受験の結果に直接影響することは無いと思いますが、相手の方から丁寧な対応を頂けたりすると志望度やモチベーションがアップして苦しい受験を乗り切ることができましたし、自信にも繋がりました。私もあまり社交的な方ではありませんが、時間が許す限りできるだけ多くの人に積極的にコンタクトを取って話をするのが良いと思います。

最後に

最後までお読み頂きありがとうございました。MBA受験は非常に大変なプロセスですが、改めて自分自身の人生を振り返って、将来をさらに輝かせるべく色々なことを考える良い機会だと思います。結果だけに囚われず、受験プロセス自体を楽しみながら進めて頂ければ結果として良い結果にも繋がると思いますので、健康第一に頑張ってください。

体験記 (2)

項目プロフィール
コースMBA
性別
年齢33
最終学歴商学部(学士)
職歴9年

はじめに

はじめまして!この度はMIT Sloanに興味を持っていただきありがとうございます。私は国内の通信事業会社でルート営業を3年、連結決算を2年、事業計画を2年、そして省庁出向を2年と幅広い職種に従事してきました。受験中は仕事で遅くまで働くことが多く、時間があまりとれなかったこともあり、特にスコアメイクにはかなり苦労しました。そのような中で自分なりに試行錯誤して受験に臨んだため、私の体験記が少しでも皆様の参考になりましたら幸いです。

Why MBA?

・様々な産業と連携してビジネスを生み出して社会課題を解決していくモバイル業界に魅力を感じ、その一端を担いたいと思い入社しました。しかしこれまでは主に財務系のキャリアを歩んできたため、当初の夢を実現すべく社内でのキャリアチェンジのためMBA留学を志しました。
・私はMBA留学の意義の1つとして、大企業の中で何年もかけて身につけていく経験やスキルを2年間のプログラムで体系的かつ実践的に学べることだと思っており、自身の夢を実現させる一番の近道だと感じたからです。
・最後に国内でなく海外MBAを志したのは、世界中からレベルの高い人材が集まる中で切磋琢磨したい、グローバルでビジネスを行う感覚を磨きたい、Entrepreneurshipの本場のアメリカで学びたい、という思いがあったからです。

Why Sloan?

・充実したEntrepreneurship関連のプログラム
・自身が強化したい領域を中心にプログラムを組める柔軟なカリキュラム
・Action Learningを重んじる実践的なプログラム

受験スケジュール

2021年
12月:社内選考に通過。TOEFLの勉強を本格的に開始。
2022年
1月〜3月:TOEFL対策に集中。
3月:Y.E.Sに通いGMATのSCのみ対策を開始。
4月:何人かのカウンセラーに会い、Round Oneと本契約。
5月:MEISTERでGMATの短期集中講座を受講。
6月:TOEFL 103(R:30, L:28, S:22, W:23)を取得。GMAT対策に本格的にシフト。
7月:カウンセラーとResumeの作成を開始。GMATのPrepを受け始める。
8月:GMATの1回目を受け500点代後半と撃沈。悩んだ末に2ndに向けて経験を積むためにGMATのWaiverを使って1stで1校受験することを決意。Essayと推薦状の作成開始。
9月:GMAT対策と並行してEssay、推薦状、Video Essayの対策を実施。
10月:1校出願後に一旦GMAT勉強から離れてinterview対策に専念。
11月:Interviewが終わりGMATに復帰するものの、2回目・3回目のテストで600点前後をとり撃沈。2ndに向けてEssayの作成を開始。
12月:1stで受けた大学に合格。気持ちが少し楽になるもののGMATは引き続き苦戦。5回を受け切るが600点後半をとれず絶望する。試しにEAを受けたところGMAT 720点相当が出たため、EAが利用できる大学を中心に2ndの出願先を検討。
2023年
1月:MITを諦められずGREに転向することを決意。1ヶ月で何とか最低限のスコアが出たため2ndのMITに出願。MITにはEAの点数も報告。
2月:スコアのアップデートは諦めInterviewに専念。2ndで何校かのInterviewを実施。2月末にMITからInterview招待の連絡。
3月:MITの追加Essayの作成し、3月中旬にMITのInterviewを実施。
4月:第1週にMITから合格通知をもらい受験終了。

TOEFL/IELTS

TOEFL対策
1. Reading & Listening
まず始めに受けたのがAndy先生の1日講座になります。そこでTOEFL対策の全体像を把握しつつ、TPO(中国版の演習ソフト)をもらえるため、ReadingとListeningはTPOの問題をひたすら解きました。毎朝仕事前に問題を解く習慣をつけて、70問近くの問題をReadingは2周、Listeningは3周した頃には安定して満点近くを取れるようになりました。他には単語勉強として定番の3800の参考書をやりつつ、TPOのListening問題で聞きとれなかった単語を分かるまで何度も聞き返して耳で覚える特訓も行いました。

2. Speaking
E4TGに3ヶ月通って対策しました。Donald先生がセクション毎に答え方のメソッドを伝授してくれるため、それを実践したところ22~23点が安定してとれるようになりました。

3. Writing
Andy先生推奨のMichael先生のオンライン添削サービスを利用しました。IndependentはMicheal先生のWebサイトに問題と解答例がいくつも載っているので、それを参考にして同じ問題を解いたものを添削してもらい、IntegratedはTPOで解いた問題をMichael先生に添削してもらいました。

GMAT

GMATは5回受けましたが、最後まで納得のいく点数が出ず2nd出願直前にGREに転向するという今考えても無茶なことをしたと思っています。よくテスト形式によって向き不向きがあると耳にして最初は半信半疑だったのですが、実際にEAも含めて色々受けてみて私自身が相性の重要さを痛感しました。(英語力が低い問題も当然ありますが汗)以上のように私はGMAT、GRE、EAを受けたためそれぞれの勉強方法を記載します。

<GMAT>
全体的な勉強方法としては、以下の流れで行いました。
①Verbalは予備校(後述)、Mathはマスアカで解法を学ぶ
②学んだ解法をOfficial Guide Bookで実践して2周する
③その後Prep(模擬試験)を受けて問題形式に慣れつつ自身の傾向を把握し対策
④GMATの本番を受けたら有料のEnhanced Score Reportを入手して弱点の把握と対策を実施。(私は中山先生の個別レッスンで分析してもらいました)

参考:活用した予備校・教材等
・Y.E.Sの文法コースとSCコース:
 文法を基礎から叩き込まれます。テクニックだけで限界を感じている方はお勧めです。
・MEISTER:
 5月と8月に短期集中でオンラインの講座が開かれます。コロナで休校になってましたが2022年から再開しました。授業料はかなり高いですが、TOEFLのTPOのような問題演習ソフトをもらえるのと、CRの解法が秀逸だった点で個人的に満足でした。
・G-Prep 上級Verbalコース:
 難易度の高い問題を中心に解くので最後の詰めとしてよかったです。
・マスアカ
・AGOSのGMAT重要短熟語
・Prep(GMAT Club/Manhattan Free):
 Prepで解説がわかりづらい場合は、GMAT Clubで検索して解法を学びました。
・Official Guide

<GRE>
12月の年末にGMATから転向して1ヵ月しか向き合ってないため十分な対策はできませんでした。しかしGMATのRCとCR、Mathで学んだことはそのままGREでも活かせます。年末のAffinityのGRE攻略セミナーでアドバイスを受けた通りですが、GREの単語問題は捨ててReadingとMathで点数をとる戦略をとりました。

参考:活用した予備校・教材等
・AffinityのGRE攻略セミナー:1回の講義でGREの特徴を理解できます。
・AffinityのGRE Verbal演習クラス:Readingの解法が大変役に立ちました。
・Official Guide
・Mangoosh:問題演習がひたすらできるので絶対必須です。

<EA>
EAにも言及したので一応簡単に記載しますが、VとQに関してはEAに特化した対策は特段しませんでした。基本的にGMATの勉強がそのまま活きます。ただしIRが最終的なスコアに影響するのがGMATとの違いで、EAのPrepでIRの対策を行いました。

Essay/Interview

・カウンセラー選び
まず重要だと思うのがカウンセラー選びです。人気のカウンセラーは夏には枠が埋まってしまうので、個人的にはスコアメイクの進捗関係なく4月までにはメインカウンセラーをおさえてしまった方が安心だと思います。私は4月に何人ものカウンセラーとお会いして、自分の直感で相性が良いと判断したRoundさんをメインカウンセラーに選びました。私はスコアメイクに苦戦したのと仕事が深夜まで働くことが多く、Essayに時間を割くことができませんでした。Roundさんはそのような状況を理解してくださり、1回のカウンセリングで1つのEssayを作り上げていくというスピード感を持って進めてくださったので大変助かりました。詳細はRound Oneのサイトの受験体験記にも記載してますので興味のある方は是非ご覧ください。

・Essay
MITのEssayでは、Cover Letter(300 words)とVideo Essay(1min)のみの限られた中で自身をアピールする戦略を考えなければなりません。私はCover Letterでプロフェッショナルな面が出るように職場での実績やそれを通じてMITでどのように貢献して何を学んでいきたいかを記載し、Video Essayではパーソナルな面が出るよう自身の趣味などをアピールしました。特にVideo Essayはなるべく目立った方が良いと思い、陣馬山に登って頂上で登山が趣味であることを話しました。ちょうどお昼時で他の登山者に見られながらTake30ぐらいかけて撮影しました苦笑。
Interview招待後は追加でdata-driven decisionとdiversity&inclusionに関する2つのEssay課題が求められます。data-drivenの方に関してはパワポ1枚のプレゼン資料も提出する必要があり、過去にInterviewで説明してと言われたケースもあると聞いたため、プレゼンすることを意識して作成しました。(案の定私はInterview時に聞かれました。。)

・Interview
私は以下の流れで対策を行いました。
①Clear Admitというサイトで過去にInterviewを受けた方の質問が投稿されているので、それを基にQ&Aを作成。
②MITはBehavioral Questions(〜のような状況の時、あなたはどうする?)が聞かれるため、自分の軸となるエピソードを5つ用意して、それぞれがどの質問に対応できるか相関表を作成。(同じエピソードを重複して話すことを防ぐため)
③何人ものカウンセラーとMock Interviewを実施して、Feed backを基にQ&Aをブラッシュアップ
④スキマトーク(オンライン英会話サービス)でネイティブ相手に面接練習
 ※カウンセラーは単価が高いため、Mockとは別でとにかく長時間喋る訓練をしたい場合に上記のような安価なサービスを利用

参考:Mock Interviewを実施したカウンセラー
・Round:¥高い。メインカウンセラー
・江戸義塾:¥高い。1回のみ利用
・Jessica:¥高い。1回のみ利用
・Matthew:¥やや高い。表情や声のトーンについてのFeedbackがあると聞き複数回利用
・Nish:¥安い。コスパが良いためInterview練習のため複数回利用

その他

MIT Sloanの卒業生や現役性の方とCofee chatをお願いさせていただいたのですが、話を伺う中でWhy MBAやWhy Sloanをより洗練させることができました。これは別の学校ですが、現役性の方とのCoffee Chat後にアドミに対して推薦してもらえたりとかもありましたので、是非コンタクトは取るべきだと思います。
一方で私は仕事の都合上Campus Visitができませんでしたが、実施するべきだったと後悔してます。実際に肌で感じることで言える内容も変わったと思いますし、他の受験生でMITに訪れてアドミと話をしてアピールした人もいるという話を聞いたので、少しでも武器を増やすためにも余裕があるのでしたら是非訪問することをお勧めします。

最後に

最後まで読んでいただきありがとうございました。仕事をしながらのMBA受験は本当に苦労の連続でしたが、最後までやり抜くことができたのは、周囲の家族・同僚・友人・受験仲間の支えがあったからこそだと思っています。今受験中の皆様も大変な思いをされていると思いますが、周囲の方に頼れるところは頼り自身で抱え込みすぎないでいただければと思います。少し話すだけでも大分気が楽になります。皆様を同じMBA受験の同志として心より応援しております。何かありましたらお気軽にご連絡ください。

体験記 (3)

項目プロフィール
コースMBA
性別
年齢34
最終学歴Business Administration(学士)
職歴11年

Why MBA?

米国にてBusiness Administrationの学士を取得したことから、その上位プログラムであるMBAを取得したい想いを以前より持っていたが、社会人経験の中で、特に

①テック系新規事業創出
②関連会社でのチームマネジメント

を通して、実現したい夢とのギャップを埋められる手段がMBAだと考えた。

Why Sloan?

① 同校が特に強みを持つEntrepreneurship & Innovation にテクノロジーを掛け合わせたプログラムを学ぶことが、防衛技術からの民生転用事業をはじめ、最先端技術を活用した新規事業創造・拡大を志向する自身にとって最善と考えたため。

② 1 学年の人数が400 人程度と少数で、在校生や卒業生との結びつきが非常に強く、テック志向の強いビジネススクールの卒業生と更なるコネクションを形成することで、新規事業構築に資するリソースの加増を促せると考えたため。

③ Boston には、お掃除ロボットルンバを開発したiRobot をはじめ、Dual-UseTechnology から発展した事業を展開するスタートアップ企業が多数存在し、大きなエコシステムを形成していることから、斯かる企業群を中心としたネットワークを積極的に構築できると考えたため。

受験スケジュール

2022年2月 
年齢的にもラストチャンスと考え、社費選考中ではあるがYESに通学開始。基礎文法授業とGMAT SC対策を受講し、GMAT準備を始める。吉井先生については、私は特に不快感なく楽しんで受講できた。

2022年4月
赤坂にあるヒルズライブラリーに入会。自宅では全く集中できない自身にとってはこの上ない環境であったが、早朝@ヒルズライブラリー→出社→業務終了〜終電@ヒルズライブラリーを続けた結果、口癖が「疲れた」「眠い」となってしまい、ネガティブな感情を撒き散らす。

2022年5月
業務が多忙を極め勉強時間の確保が難しくなるが、終電までのヒルズライブラリー滞在は継続。出向先でのイベント開催やプロモーション活動も多く、この辺の記憶はあまりない。

2022年6月
– 社内選考は一貫して確かな手応えを感じていたが、合格通知が来た際には流石に安堵のため息が出た。と同時に、何としても合格を勝ち取らなければならないプレッシャーが生じる。
– 昂った気持ちのまま、あまり合わないと感じたAGOSの受講を停止し、Affinityを受講開始。(振り返ると、AGOSのやり方を突き詰めず中途半端にAffinityに切り替えたのが、受験を長引かせる原因だったのかもしれない)

2022年7月
– 過去社費でMBAを取得した同期や、私費でコロンビア大学院へ入学した元同期などからの勧めもあり、Edへコンタクト。面談も盛り上がり、カウンセラーとしての起用を検討。
– 同時にJessica Kingへもコンタクト。会話でのフィット感もあり、Jessicaをメイン、Edをサブで起用することとした。

2022年10月
– GMATの進捗が芳しくなかったため、GREへの移行も視野に入れることを決意。Ankiと呼ばれるアプリに全ての単語・語源・例文を入力し、往復2時間の通勤時間を利用して暗記に勤しんだ。
– Jessicaとは週1でセッションを行い、Resume、Essayを徐々に完成させる。 – 出向先でのアプリサービス公開テストが始まる。この時体力的な限界に来ていたが、エナジードリンクをはじめとするドーピングで乗り切る。

2022年11月 – コロナの制約下ではあったが、弾丸でキャンパスビジットを敢行。1週間で7校を訪問した。また、快適な空の旅で、睡眠時間を確保。

2022年12月
– EAを初受験。まずまずの点数が取れた為、当該スコアにてEA出願可能校に提出。
– GRE初受験。

2023年1月
年末年始をほぼEssay作成に費やし、計8校分のEssayをギリギリ書き切った。なお、この頃連日寝言で「眠い」と叫んでいた由。

2023年2月〜3月
業務が引き続き多忙を極めていたが、Jessica、Edを中心にMock Interviewを繰り返す。練習の甲斐もあり、面接は一貫して手応えを感じていた。

2023年4月
– MITは203/4/3に合格者のみに電話通知とのことで、朝から吉報を待つ。ClearAdmit(MBA受験のネット掲示板)では次々と合格通知が来ているとの情報が流れていたが、待てど暮らせど電話鳴らず。何を思ったか、午後6時からはAmazon Primeで「天気の子」と「竜とそばかすの姫」と「君の名は」を連続で視聴し、映像美で気を紛らわすも、4/4の午前3時を回っても結局着信は無し。MIT不合格を悟り、妻に謝りながら泣く泣く床に就く。
– 全く寝付けないまま、ふと午前5 時にメールを確認すると、なんと「Congratulations」の文字が。落胆からの振れ幅でおかしなテンションになりながら、妻と息子に(午前5時に)報告。
– その後も興奮して全く眠れなかったので、お世話になった方々への報告メール(約100通)を送信して出社。ただ、電話がかかって来ていないことで一抹の不安を依然覚えていたので、数日の間、何度もポータルやメールを確認した。

TOEFL/IELTS

N/A(海外大のため)

GMAT

受験中最も苦労したパート。時間を費やした割に諸先輩方に遠く及ばないスコアしか取れていないため、あくまで参考情報としてご覧になって頂き度い。また、2023 年度においてはGMAT の形式が改定される由なので、その点もご留意願う。

– 勉強モードに強制的に移行させるべく、過去数名が利用されていたアークヒルズライブラリー@赤坂を利用。私自身、家では勉強できないので大いに重宝していたが、残念ながら2023 年6 月末を以て閉館。他方、六本木ヒルズにあるライブラリーは健在と伺っているので、一度アクセスされることをお勧めする。

GMAT
① Verbal – SC:
・YES・e-GMAT で対策。YES では、基礎文法を受講したのちにSC 対策コースを受講。賛否両論だが、他大手の予備校でも(解法は若干違えど)同じ問題を同じ量だけ扱っており、違和感を覚えた記憶もない。

・e-GMAT は、近年多くの先輩方が利用していたが、評価に違わずコスパ抜群。ぜひ活用されたい。

– CR:
・主にAffinity・e-GMAT で対策。日本人は比較的得点源になりやすいと聞いていたが、自身には当てはまらなかった。むしろなかなか得点が伸びず、いかに自身がロジカルでない頭の悪い人間なのかと自己嫌悪に陥ることもしばしば。

– RC:
・主にAffinity・e-GMAT で対策。Affinity の解法はわかりやすく、受講後に一番伸びたパート。

② Quantitative
・JMath での対策とスポットでAffinity を受講。日本である程度教育を受けていれば、JMath で十分な点数が見込める。

③ AWA
・ネットブログ等に載っているコツ・構成を読んで対策。設問をそのままコピペ、パラフレーズ等を使うだけで得点が伸びるので、特にTOEFL やIELTS を突破されていれば問題ないと思う。

④ IR
・人によって得意不得意はあれど、一通りGMAT 対策をしていれば、IR に特化した対策は不要。運に左右される部分も大きいが、実際自身もIR は満点が取れた。

GRE
① Verbal
– TC: ・無料で手に入るGRE 必須単語を単語帳アプリAnki に英英で入力し、ひたすら単語を暗記したのち、Magoosh・Affinity の講座で対策。単語の暗記が必須だが、暗記した後はロジックさえ掴めば(少なくともTC1、TC2 は)得点しやすい。

– SE:
・TC と同様の対策。マッチング作業なので、設問の文脈が理解できればTC より得点できる。

– CR(RC 設問内に1 問出題される):
・GMAT の対策のみ。GMAT の問題より安易。

– RC:
・Magoosh・Affinity の講座で対策。GMAT のRC と略変わらないが、難易度はGRE の方が数段高い。

② Quantitative
・GMAT 対策でのJMath に加え、Magoosh で対策。GMAT より簡単だが、ケアレスミスをするだけで得点がガクッと下がるので注意が必要。実際本番では、得点率自体は95%でも166 点(GMAT 換算でQ48)だった。

③ AWA
・GMAT と同様の対策。本番では、このセクションで力を使いすぎると他セクションの集中力が削がれかねないので、いい塩梅での対策にとどめた。

Essay/Interview

Essay
– Essay 作成は就職活動のES 作成によく似ており、まずは幼少期まで遡り、自身の経験や価値観を徹底的に見つめ直した上で、執筆に取り掛かった。自身は8 校全てRound 2 での出願となったが、時間に限りがある中でも、納得できるものができるまで(少なくともJessica と1校につき最低5 往復)添削した。また、内容自体は似たような設問でも、文字制限や其々の学校が求める生徒像が微妙に異なるので、適宜アライン取る必要あり。 – 手法としては、オーソドックスな質問である学校から着手しつつ、並行してwhat matters most to you を準備。完成後、それらのEssay を軸としてアレンジを加えることで、他スクールへの回答案を作成した。 – MIT は、過去の入学審査方法であるCover Letter のフォーマットだったが、内容自体はオーソドックスなもので、他校の内容を多少添削し提出した。

Interview
– 過去受験された先輩方に倣い、Essay 作成時に出来上がったベースを基に、Why MBA、Why 〇〇(学校名)、Short-term goal/Long-term goal などのオーソドックスな質問から、Behavioral Question まで対応できるように、自身のストーリーを整理した。回答の際の効果的な表現方法(所謂STAR 法)やtips 等は、米国での転職活動に向けた投稿がInstagram や YouTube 等のSNS で無数に見つかったので、そちらを参考にした。
– Mock インタビューでは、Jessica に加え、Nish Subasinghe、Ed Lee、John Couke、Matthew Aldridge のサービスを利用。どの方もお勧めできる練習相手だが、Nish が圧倒的に安価、次いでMatthew も手頃なので、その2 名+Jessica(メインカウンセラーなので比較的安価)で数をこなしつつ、Ed とJohn で異なる視点からのフィードバックを受けることで、 どの角度から質問が来ても対応できるように練習した。
– 回数は人によると思うが、自身はNish 6 回、Matthew 3 回、Jessica 5 回 (回答案の擦り合わせ含む)、John 2 回、Ed 1 回の合計17 回。
– Ed は相変わらず過去の質問リストを大量に保有しているが、他のカウンセラーも偶にEd が保有していないリストを持っていることもあるので、念の為各カウンセラーから当該リストの提供を受けることをお勧めする。
– また、受験同期との練習も有用と聞くので、適宜ご検討されたい。

そのほか

カウンセラーについて
– メインでJessica King のサービスを利用。苛烈な印象はなく、会話のテンポもよく本当に親身に対応してくれた。また、会話を通じてアピールポイントを最大限に引き出したり(このお陰で、有名なwhat matters most to you やDuke の25 random things が効率的に執筆できた)、何事にもポジティブでサポートしてくれたりと、個人的にはベストチョイス。若干高額ではあるが、他の受験生に強くお勧めできるカウンセラーである。Essay も基本的 には自身で手直しして壁打ちを繰り返すスタイルなので、その点でも文章力向上に役立ったと思う。

– サブではEd を起用。特にインタビュー時、豊富かつ最新の情報を持っているので、スポットで活用させて頂いた。物腰柔らかで話しやすく、商社の特性もよく理解されていた。

Resumeについて
– 意外にも(?)、最重要と言っても過言ではないパート。自分の場合、世界的にも珍しいビジネスとそれに関連する新規事業を中心に膨らませつつ、補足情報として高GPA(首席卒業)、米国大学での稀有な経験、福島でのボランティア活動、趣味等を幅広く記載し、どの角度から見ても特徴的と思わせることに重きを置いた。

– 納得のいくResume ができるまでJessica と壁打ちを繰り返し、約1.5 ヶ月を費やして完成させた。

最後に

・「苦難」が大半を占め、最後の最後に「極楽」に辿り着いた波乱万丈の受験生活であった。幾度となく自分の要領の悪さ、能力の無さに絶望し、業務と受験の両立により常時睡眠不足の中で、兎に角もがき苦しんだ。そのような中でも、上司、出向先の方々、同僚、後輩、社費派遣の先輩方、そして何より妻と息子には、感謝してもしきれないほどの多大なご理解とご支援を賜り、皆様の温かさに支えられた。

・受験プロセス中は色々な情報が色々な角度で入ってくるので、様々な感情が交差して酷い精神状態に陥ったこともあったが、結局最後の最後に合格を勝ち取った学校は、社内社費選考時にも第一志望で提出したMIT であった。

・余談だが、2009 年に開催された第2 回WBC でのイチロー選手、一昨月に開催された第5 回WBC の「村神様」こと村上宗隆選手のような、苦しみに苦しみどん底まで落ちるも最終的に殊勲を勝ち取りヒーローとなった彼らと自身を(烏滸がましくも)重ね合わせ、「絶対大丈夫(ヤクルトスワローズのスローガン)」と暗示をかけて受験に臨んでいた。※私はヤクルトファンではありません。

最後に・・・
(1) 早め早めの対策を 某スクールのRolling Admission に始まり、カウンセラーの選定や推薦状の依頼など、the earlier, the better な場面が多数あります。自分は尻に火がつかないと本気が出ないタイプとこの受験を通して殊更痛感しましたが、それ故に掴みきれなかったチャンスも多いので、同じ轍を踏まぬよう各種前広にご準備いただければと思います。

(2) 情報の取捨選択 受験報告書やネット上に掲載されている各校の合格体験記、予備校やカウンセラーの比較記事等沢山の情報が溢れていますが、自身に当てはまらない・不必要な情報も少なくないと感じました。この受験体験記においても同様で、ご参考にされつつも自身なりの軸をブラさずに、情報を取捨選択して受験に臨んでいただければと思います。

(3) 在校生・卒業生との会話を大事に 就活時代のOB 訪問にも似ていますが、実際に会話してみることで初めて分かる特徴や、自身の志望度に直結しうる情報・気付きがあります。ご存知かと思いますが、会話した在校生・卒業生の名前と人数を書かせる学校もあるので、是非積極的に会話してみてください。

(4) 「諦めなければ必ず道は開ける」 受験プロセスは辛いことも多く、挫けそうになる場面があるかと思いますが、 私も在校生・卒業生の先輩方に沢山助けていただきました。次期受験生の方々に於かれましては、私も先輩方の様に出来る限り力になりたいと思いますので、お気軽にご連絡くだされば幸いです。

体験記 (4)

項目プロフィール
コースMBA
性別
年齢32
最終学歴理学部(修士)
職歴8年

はじめに

はじめまして!
理系院卒(非情報系)から新卒で日系SIerに入社し、システム開発のエンジニア、プロジェクトマネージャをやってきました。幼少期(7~10歳)にアメリカに住んでいた経験がありますが、業務での海外経験(海外出張含む)はありません。
私の受験体験が少しでも皆様の参考になれば幸いです。

Why MBA?

・新卒以来日系のSIerでシステム開発に従事してきて、顧客のビジネスを発展させる手段であるはずのシステム開発が目的化している感覚があった。上流のビジネスやマネジメントを体系的に学ぶことで、より高い視座で付加価値を提供できるようになりたかった。
・多様性に富んだ環境でのチームワーク経験を通じて、グローバルに活躍できる力を磨きたかった。
・長年従事してきた業務を離れ、非連続な経験を積みたかった。
・自己内省を深めて自身のキャリアを見つめ直す時間を取りたかった。

Why Sloan?

・Distributed Leadershipの考え、Teamworkを重視する環境
・Analytics、Technology分野への強み
・世界トップクラスのMITエンジニア学生と連携する機会
・アントレ関連の授業、リソースの豊富さ
・MIT Sloanのreputationの高さ
・ボストンの治安の良さ(家族の住環境)
・合格をいただいたスクールの中で、一番ワクワクした

受験スケジュール

2021年11月:社費選考応募

2021年12月:TOEFL対策開始

2022年2月:社費選考合格

2022年3~7月:TOEFL受験(計7回)→107(R:30, L:29, S:22, W:26)

2022年4月~:試験対策の裏で細々と各校情報収集(といいつつ試験対策でいっぱいいっぱいで、本格的にはAGOS夏祭り頃から)

2022年6月:GMAT対策開始。同時期にエッセイカウンセラーに何人か連絡を取りJohn Coukeと契約。
※この時点で先約がいっぱいで受け付けていないカウンセラーもいたので、もっと早く(GW頃?)コンタクトだけでも取り始めるとより良いと思います。

2022年7月~:GMAT対策をメイン(ほとんどこっちに時間を割く)でやりつつ、細々とレジュメ作成、自己分析等を進める

2022年8~9月:GMAT受験(計2回)初回650→2回目740(V:42, Q:49)

2022年10月:欧州校1校を1stラウンドで出願。9/20にスコアメイクが完了した時点でエッセイほぼ白紙の状態からどうにか間に合わせた。

2022年11月:1stラウンド出願校の面接対策、面接実施。

2022年11~12月:2ndラウンドに向けて各校のエッセイ作成。12月中旬頃、1stラウンド出願校に合格。

2023年1月:2ndラウンドで欧州1校、米国6校に出願。

2023年2~3月:ひたすら面接練習&面接実施。(John/Nish/英会話)

2023年3~4月:2ndラウンド校順次合格発表。

TOEFL/IELTS

スコア:107 (R:30, L:29, S:22, W:26)

対策:
・Reading:
ひたすらTPOを解きました。読むスピードを上げるためにも、対策期間中は毎日大問1つは解いて慣れるようにしました。あとは単語の勉強(単語帳3800)

・Listening:
過去問アプリで散歩中に聞きながら解きました。幸いListeningは得意だったので、あまりListeningのみの対策には時間は割きませんでした。

・Speaking:
参考書を解いて自分の回答を録音して聞き返したり、シャドーイング等を実施。22~23あたりから伸びず、トフレ!のオンライン講座も取りましたがいまいち点数には寄与しませんでした。アウトプット科目はやはりフィードバックを受けるのが効果的なのではないかと思います。

・Writing:
Michael Goodineの添削サービスを活用しました。YoutubeでMichael Goodine本人による書き方の解説動画も見れるので、それで型を学んで添削で数をこなしました。

GMAT

スコア:740 (V:42, Q:49, AWA:5.0, IR:8)

対策
・Verbal:
初めはOfficial Guide(OG)をひたすら解きました。OGの解説は分かりづらいことがあるので、気になった問題はGMAT Clubで問題を検索して解説を読んで理解するようにしていました。
OGのみで臨もうとしていましたが、試験前になって独学だけでは不安になり中山先生のG-Prepでオンライン講座を受講しました。過去の講座の録画が観られるだけでなく、中山先生にメールで質問し放題の権利がついてくる点がオススメです。講座内で扱っていない事項でもGMAT(Verbal)に関する質問なら基本的に何でも答えてくれます。講座内外の問題について中山先生にメールで質問しまくりました。(中山先生ありがとうございました)

・Quantitative:
マスアカとOGを一通り解きました。理系バックグラウンドで算数はある程度自信があったので、Quantitativeは独学のみでほとんどのリソースをVerbalに割きました。

・AWA:
試験前日にテンプレを暗記。AWA開始時にテンプレを一気に書き出して、あとはお題を当てはめるのみ。

・IR:
OGの問題を解きました。

・その他TIPS:
GMAT試験では、メモ用にラミネート加工?された専用のメモ用紙と水性ペンを使います。試験本番の環境に慣れるために同様のものを購入し(Amazonで買えます)、問題はPC上で解くようにしていました。

試験前に数日休暇をまとめて取る(夏季休暇や、休日出勤の振替休暇がたまっていたので)ように業務調整して、その期間はひたすらGMATのことだけ考えてGMAT脳にしてから臨むようにしていました。

試験はV→Q→AWAの順番で受験しました。ご自身の好み、特性に合わせて選ぶとよいと思います。私の場合は、一番体力がある状態でVを受けたかったのでこの順番にしました。

御茶ノ水ソラシティがきれいで広くて良いです。ただしソラシティの中でも部屋によって設備に差があるので注意してください。

Essay/Interview

【Essay】
エッセイカウンセラーはJohn Coukeに依頼しました。
まずは自分の強み/弱み、幼少期から社会人までの経験の棚卸し、キャリアゴールの設定から始めました。その中から、今の自分を形成する原体験になっているエピソード、仕事上でアピールしたいエピソードを抽出してエッセイに落とし込んでいきました。最初の1校分を仕上げたら、各校の理念や求める人物像に照らし合わせてエッセイを調整して転用していきました。

MIT Sloanのエッセイは少し異質で、出願時点では一般的なエッセイのお題はなく、Cover Letterとビデオエッセイ(自己紹介)を提出し、Interviewに呼ばれてからエッセイを提出するというものでした。
※これを読んでいる皆様が受験する時は変わっているかもしれませんので、受験時の公式情報をご確認ください。

Cover Letterではプロフェッショナルな面に焦点を当てて仕事でのAchievementを書き、ビデオエッセイでは少し砕けた感じで、趣味の海外旅行について紹介しました。

【Interview】
Interviewは、アプリケーションの内容に自分の顔と人間味を乗せる工程と思って臨みました。(前述のビデオエッセイも同様)
どんな人間か(どんな人間として覚えてもらいたいか)のキーワードを決めて、全体を通してそれを印象付けるように心がけました。
想定外の質問で回答に困ったときは、そのキーワードに立ち返ることでどうにか立ち回れました。

Interviewで聞かれる質問集を集めて、それぞれに対するエピソードをある程度作りこんだら、あとはひたすら下記の方法で練習しました。
・エッセイカウンセラーのJohnとモックインタビュー
 →エッセイの内容を知っているので、言いたいことをくみ取って訂正してくれる
・Johnのほかに、Nish Subasingheも起用してモックインタビュー
 →リーズナブルでオススメです。Nishが言い直した回答の録音もくれるのでそれを聞き返してブラッシュアップ。ピーク時は毎日Nishと練習していました。
・自分の回答を録音して聞き返しては録り直し、自然とすらすら語れるようになるまで繰り返す
・イベントで知り合った受験仲間とモックインタビュー★オススメ★
 →無料で、互いのカウンセラーのアドバイスを共有できて、励まし合えて、かなり良い練習になりました。
・オンライン英会話サービスで壁打ち

あとは、笑顔を忘れず、楽しむ心持ちで臨みました。
相手も人間で、(きっと)落としたくてInterviewしている人なんていません。こちらのことをもっと知りたいと思って呼んでくれているはずです。Take it easy and have fun!

その他

・Campus Visit
時間と予算が許すのであればしたほうが良いと思います。(私は時間も予算も許さず、1校もしていませんが、、)
Campus Visitが合否に直接影響することは少ないと思いますが、エッセイやインタビューのネタが磨かれると思います。キャンパスや学生の雰囲気を直接感じられるので、学校愛、志望度に説得力が増します。 また、最終的に合格した場合に、進学先を決断するための情報収集になると思います。

最後に

MBA受験は総じて情報戦です。私も様々な学校の多くの在校生、卒業生に相談し、また受験仲間と情報交換して助けてもらいました。
何か気になること、困ったことがあれば遠慮なくご連絡ください。
皆様のMBA受験を心より応援しています!

体験記 (5)

項目プロフィール
コースMBA
性別
年齢32
最終学歴法学部(学士)
職歴8年

はじめに

海外MBA、ならびにMIT Sloanに興味を持っていただきありがとうございます。日本国内の大学までの受験と異なり、MBA受験においては「自分自身」に関して様々な観点から総合的に評価されるため、人それぞれ様々な場面で困難を感じられるかと思います。一方で、それゆえに、様々な戦い方や工夫のし甲斐があるのだと思います。私は、私費・コンサル出身・30代前半・男性・純ドメということで、必ずしもMITに多い経歴ではないと思いますが、この体験記が読者のどなたかの参考になれば嬉しく思います。

Why MBA?

新卒でコンサルティング企業に入社し、それから一貫して、国内の私企業・公共体におけるInnovation作りや、それに関わる事業戦略策定やM&A推進に携わってきました。一方で、年を重ねるごとに、ドメスティックな環境の中でしか戦えていない感覚や、また、自分の専門性に関して陳腐化しつつある感覚を覚え、より理論面から新しいことを研究したいと感じるようになりました。そのため、MBA受験生によく見られる「キャリア上、業界や勤務先を変えたい」という思いというよりも、自分のキャリア・専門性を拡げつつ磨きたい、そして、世の中から求められるIssueだけを解いていくのではなく、世の中にとって新しいIssueや概念、理論を提起していきたい、という思いがMBA出願の背景としてありました。

Why Sloan?

様々な学校を見学しましたが、その中でも、Innovationに対して理論面・実践面それぞれから(”Mens et Manus”)アプローチできる環境だと感じたのが一番の理由です。これまでのキャリアで、大企業や企業間エコシステムにおけるInnovationの実現に向けて取り組んできており、今後も、その領域に取り組むことを考えると、やはり、ボストンやMITにおけるエコシステムが持つダイナミズムや、Sloanにおける理論・研究の先進性に対して、非常に強く魅力を感じました。 そもそも、キャリア面や資金面からは、ヨーロッパ・アメリカの1年制MBA・MPAを中心に準備を進めていましたが、最終的に奨学金・Jビザを得ることができたことから、自身と家族のキャリアを考え直し、アメリカの2年制であるSloanに進学することにしました。

受験スケジュール

正直なところ、MBAを考え始めてから本当に受験するまで、5年程度掛かったこととなります。社会人3年目や5年目など、キャリアの途中で何度か留学を考えたのですが、同じタイミングで仕事上の職階が変わり、新たなチャレンジを得て忙しくなることで、受験準備が停滞するということを2サイクル(4年)くらい繰り返してしまいました。 結局、現職での経営層への道筋が見えてきたタイミングで、そろそろMBAに行かないと行けないままになると思い(かつ、家族のキャリア上のタイミングも重なり)、一心発起して受験に向かうこととしました。

2017-19年 MBAを検討し始める。長期休暇の度に、複数校を訪問
2020-21年 テレワークを機に、インドの教材/AffinityでGMATを学習するも、本試験で600点台を2回出し、打ちのめされる
2022年3月 今年こそは、と思い立ち、カウンセラー1と契約する。キャリアの棚卸しの上、CVを作成
2022年5月 GWにヨーロッパ数校を訪問。フルブライトのオンライン登録を締切日に思い出し、当日夜、締切数秒前に提出完了
2022年6月 業務で出張が続き、特段何も進められず
2022年7月 フルブライトの書類締切が7月末であることを思い出し、急いで書類準備・推薦状依頼。中旬に、IELTSの有効期限が切れていることに気づき、急いでテストセンターを予約(このスコアを最終スコアとして提出)
2022年8月 自力ではGMATの準備が進まなすぎて、課金を決意。中山先生のG-Prepを契約し、空き時間を全てGMAT準備に費やす
2022年9月 Prepで700を超えたことから、GMAT本番を受験。再び600代後半が出て心が折れそうになる。とりあえずEAも受け(166)、1月入学可能な某校に出願
2022年10月 GMATを再受験。720を獲得するも、もう少し欲しいと思い、勉強を続けることに(このスコアを最終スコアとして提出)。公共政策のOpen Houseに参加するために渡米
2022年11月 某校のインタビューを受け、好感触を得るもdinged。再び心が折れそうになり、カウンセラー2(Adam Markus)に相談・契約。公共政策の書類準備を進める。フルブライトの面接は15-20分程度であったが、これまでの業務や執筆・論考の内容、今後の研究計画をかなり詰められ、しばらく夢に見る程であった(あの場以上に詰められた面接は無い)
2022年12月 公共政策に出願完了し、ようやくMBA(Round 2)の出願に取り組むことに。同時に、アメリカ・ヨーロッパ・アジアの学校を巡ることにし、1ヶ月程度で世界1周・7校程度訪問。途中でインフルに罹り寝込む。その間にフルブライトの内定通知を受領するも、「5/1までに合格先がない場合は、内定取消」という文言にゾッとし、ヨーロッパの出願を取りやめ、アメリカの出願を大幅に増やす(合計10校程度)
2023年1月 怒涛の出願ラッシュ。早いところは、1月中旬からインタビューも設定され、急ぎインタビュー準備を開始
2023年2月 インタビューのために渡米。MITの追加エッセイ対応
2023年3月 インタビュー継続しながら、結婚式のために渡欧。その途中で複数校から合否通知
2023年4月 最終的にMITから合格通知が来たため、受験終了

受験を考える方にお伝えできることがあるとすれば、(特に私費の)MBA受験は「自分との戦い」だということです。自分が受験しようがしなかろうが、誰も困らないですし、GMATや出願時期に関しても絶対的な締め切りは無いために、ずるずると過ごしてしまうケースもあるので、(カウンセラーと相談しながら)ご自身の中でルール・基準を作る(X月になってGMAT/ IELTSがXXX点だったらエッセイ準備に切り替える、等)というのも一案、ということも頭に入れておいていただければと思います。

TOEFL/IELTS

IELTSを受験しましたが、特段このためだけに時間を費やすということはしませんでした。フルブライトの出願の際に、期限が切れていることに気づいたので、急いで(特段準備できないまま)2回受けた結果、どちらもOA7.5だったので、一旦それを提出スコアとしました。もう少しでOA8.0だったので、時間があれば再受験したい、と思っているうちに受験が終わってしまいました。

GMAT

GMATについては、CAT(前設問に戻れず、かつ初頭で失敗すると再起不能)であり、受験回数に制限があるというプレッシャー、そして1回あたりの受験費用、という全ての側面から、苦しめられました。元々大学受験時は理系だったので、Qについては単語を覚えれば対応可能(といいながら、結局覚えきれず、いつも単語の意味を推測しながら解いていました)と思いつつ、Vについては、慣れない問題形式に手こずりました。OGを含め様々な教材を試しましたが、結局中山先生のG-prepで、厳選された問題を丁寧に解き、復習することで、1.5ヶ月程度で720となりました。元々730を目指していたので、その後もちょろちょろ勉強しながら受験しましたが、今となっては、見切りをつけてエッセイに取り掛かったほうが良かったと思います。

Essay/Interview

Essayについては、フルブライト出願の際に志望理由や研究計画を書いていたので、それを骨格としようと思っていましたが、実際の出願に向けては、より深い理由の深掘りが必要となりました。「自分がどんな人間で、どんなことを大切に思い、どんなことを成し遂げてきたのか」「今後どんなことを成し遂げたいと思っているのか」 これらを考え、かつ端的な言葉に結晶化させるには、家族やパートナー、カウンセラーなどの他者との対話が一番の助けとなりました。 また、MITのEssayの特徴として、「MBA卒業後のキャリアに関して現時点でどう考えているか」よりも、「これまで何を成し遂げてきたのか、そしてその背景にどのような考えや思いがあったのか」に焦点を当てている点が挙げられます。出願時点での”Post-MBA”像を(仮にでも)明らかにしておくことは、他校を受験するにあたっても、MBA入学後に優先順位を定めるにあたっても非常に有益なことだと思いますが、少なくともそれが受験者の比較軸にならない、という点は、個人的には好感が持てました。(アドミッション自身がFAQで以下のように記載しています:”We won’t evaluate you on why you want an MBA or what you intend to do with it afterward, so concentrate on your past achievements. In our experience, past performance is the best predictor of future performance.” -https://mitsloan.mit.edu/mba/admissions/frequently-asked-questions)

Interviewは、Essayの中で考えたことやその背景となる事実を、いかに説得的に相手に説明するか、という練習に時間を割きました。Essayの没ネタを含め、書き出したストーリーを端的に(冗長でなく)、かつ情景が鮮やかになるように説明する、というのは、純ドメとしてはあまり経験のない領域だったので、自信を持って説明できるようになるまでに、かなりの準備を要しました。

最後に

上にも記載した通り、MBA受験は、「他者との競争」のように見えつつも、実質的には「自分との戦い」だと感じています。特に、業務や家庭など、自分ではコントールしづらい外部要因が多い環境下で、いかに優先順位を付けリソースを集中するか、(そして、いかにそのためのモチベーションを保つか)ということを考え・試すには非常に有益な機会だと思います。効果的な息抜きの仕方や、困った時に頼る他者などを見つけ、ご自身なりの戦い方・勝ち抜き方を見つけていただければ幸いです。